投資家歴10年の個人投資家。ベンチャー企業の役員も務める。慶應義塾大学在学中に株式投資を始め、米国から新興国まで含んだ世界中の株式投資、債券、不動産、コモディティまで幅広く運用中。
2014年から不動産中古ワンルームマンション投資、2017年からロボ投資、2018年からソーシャルレンディング、不動産投資クラウドファンディングも開始し、現在も継続中。
金融庁が発表した「老後資金は2,000万円必要」という試算をご存知の方も多いでしょう。
年金だけでは老後資金が不足してしまうなら、副業や投資で将来の不足分をカバーしなければなりません。
株やFXなど多くの投資商品がありますが、今回ご紹介する「A funding」という小口不動産投資には、投資初心者にも分かりやすいというメリットがあります。
ただ、不動産投資と聞くと
「本当に大丈夫?かぼちゃの馬車問題など、不動産投資には不安がある…」
「アパート経営などは初期投資が数千万円規模で、とても自分には手が出ない」
など、ネガティブな印象を持たれる方がほとんどでしょう。
このような不安を一気に解消する新しい不動産投資が、A fundingです。
投資リスクに対応し、最低1万円から投資ができる投資初心者の方にも始めやすい小口不動産投資です。
今回は小口不動産投資とは何か?という点から始めて、A fundingとはどんなサービスなのか、A fundingのメリット・デメリットを徹底解説します。
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目次
小口不動産投資とは?
最初に、小口不動産投資について簡単に説明しておきましょう。
その前に、不動産投資には数多くの種類・商品がありますので、代表的なものをいくつかまとめてみました。
商品名 | 投資金額 | 概要 |
マンション投資 | 数百万前後 | ・比較的少額 |
アパート経営 | 数千万~ | ・初期費用が高額 |
駐車場経営 | 数百万~ | ・都市部の利便性の良い場所でないと利益が出ない |
REIT | 数万円から数百万 | ・少額だが、人気物件は高額になる |
小口不動産投資 | 1万円~ | ・少額・短期運用 |
不動産投資の中でも、REITや小口不動産投資は最近多く出てきたものです。
REITは不動産を完全に証券化したもので、大規模ショッピングセンターやオフィスビルなど、高額・大規模な土地や建物の開発に複数人で投資します。
小口不動産投資はREITよりも小規模ですが、短期運用で少額から始めることができる不動産投資です。
A fundingのように、「マンションの一室をリノベーションして販売益を分配する」など、初心者にも分かりやすい内容になっています。
投資金額が少額でリスク分散も対応できる点が、マンションやアパート経営などの従来の不動産投資と異なるメリットです。
A fundingとはどんなサービス?
次に、A fundingの概要についてご紹介します。
A fundingを簡単に言うと「小規模な不動産投資のクラウドファンディング」です。
A fundingは第1号案件として、神奈川県相模原市マンションの一室をリノベーションして販売するという案件を募集しました。
以下がその詳細になります。
A funding第1号案件概要 株式会社アンビションDXホールディングス運用
出資金募集総額 | 87,500,000円 |
出資単位(1口あたり) | 10,000円 |
出資総口数 | 875口 |
上限調達額 | 8,750,000円 |
目標募集額 | 8,750,000円 |
募集代金 | 10,000円 |
申込最低口数 | 1口 |
申込口数 | 1口 |
手数料・必要経費 | 無料 |
想定利回り | 6% |
このマンションは株式会社アンビションDXホールディングスが購入済みの物件で、今後発展が予想される神奈川県相模原市にあります。
投資家から集めた資金でリノベーションし、売却後は申込口数とその売却益により利益を分配するという仕組みです。
最低申込口数は1口10,000円からで、想定される利回りは6%、申込手数料などはすべて無料というのは、従来の不動産投資からは考えられないほどの手軽さではないでしょうか。
比較的短い期間で利益が確定するこの小口不動産投資なら、「ちょっと試してみよう」と思われる方も多いようです。
その証拠に、わずか10日ほどの間に投資希望者が殺到して募集終了となっています。
A fundingに関するTwitterの評判・口コミを紹介
A fundingは2021年11月時点で5号までファンドが募集されています。
評判や口コミも増えてきましたが、ツイッターでの評判はどうなのか確認してみましょう。
A fundingに関する評判・口コミツイート①
A fundingの2号3号案件に申し込み完了しました。
— きたの (@kitano_income) July 22, 2020
優先募集の期間中ですが、3号が半分近く埋まってます。
入金は、案件成立後に案内があるみたいです。#不動産投資型クラウドファンディング #株式会社アンビションDXホールディングス #Afunding pic.twitter.com/eBAOFxNgPE
A fundingに関する評判・口コミツイート②
今日のAfunding過去に申し込みした人だけ見れるコードをもらって申し込みしました。現在結構うまっています。ラッキーでした(*^^*)#Afunding #ソーシャルレンディング #不動産投資型クラウドファンディング pic.twitter.com/h5D9ZJyu8k
— スワニルダ (@seaseasea21) July 22, 2020
A fundingに関する評判・口コミツイート③
AMBITIONは不動産投資クラウドファンディングサービス『Afunding』2号、3号案件の出資全額受け入れを完了 https://t.co/EWKxN6kP1m
— ゆう (@LamtaToushi) August 30, 2020
A fundingに関する評判・口コミツイート④
ASSECLIの埼玉県草加市#3ファンド20万円、SBIの不動産担保ローン事業者ファンドNeo16号10万円の支払いに充てさせていただきます。
— きたの (@kitano_income) August 16, 2020
明日はジョイントアルファから、どーんと戻ってくる予定で、A fundingに50万円支払います。#ソーシャルレンディング #不動産投資型クラウドファンディング
A fundingに関する評判・口コミツイート⑤
昨日、A funding 3号案件の投資対象不動産である「ダイヤモンド西新宿11階」の売却を無事に完了しましたので、ご報告します。 pic.twitter.com/LHYF7Q2Y40
— A funding (@HiroshiIkeda18) December 8, 2020
A fundingに関する評判・口コミツイート⑥
3300 AMBITION
— HIRO (@shoken2010) November 19, 2020
東京23区中心に借り上げた居住用不動産を転貸するサブリース主力。11月19日、不動産投資クラウドファンディングサービス「A funding」4号案件の募集を開始。21年6月期連結業績では17.6%経常増益を見込む。主力のプロパティマネジメント事業はコロナ禍の状況を逆手にとってDX推進を強化
A fundingに関する評判・口コミツイート⑦
株式会社AMBITIONが運営する「A funding」の本人確認ハガキに貼られた切手に、「静岡・岡部」の消印が押されていたので調べてみたら、静岡県の藤枝市にある郵便局でした。
— きたの (@kitano_Invest) March 14, 2020
業務の一部をこの辺にある会社に外注してるのでしょうかね?#不動産投資型クラウドファンディング #Afunding pic.twitter.com/h2yM3Bf0VD
A fundingは上場企業が運営しているため注目が高いことが分かります。
ファンドの募集は数か月に1回であるため、募集が行われると詳細を知りたい方々がツイートしていますね。
悪い評判は特に見つからなかったため、好評なサービスだと言えるでしょう。
A fundingのメリット・特徴4選
1万円から不動産投資ができるA fundingに、多くの投資家が注目しているのがご理解いただけたのではないでしょうか。
次は、A fundingのメリット・特徴4つ
- 投資金額が少額
- リスク分散が可能
- 不動産を保持する手間がない
- 値下がりリスクを運用会社がカバー
について解説していきましょう。
A fundingのメリット・特徴1.投資金額が少額
A fundingは、1口1万円からの少額投資ができるのが魅力のひとつです。
REITや他の不動産投資では最低でも10万円~数百万以上の高額な元手が必要になりますし、マンションやアパートを建てるなら数千万以上の投資となります。
A fundingの小口不動産投資にもリスクがないわけではありませんが、他の不動産投資のように大きく損を出すことは避けられるでしょう。
A fundingのメリット・特徴2.リスク分散が可能
A fundingなら、普通のサラリーマンやOL、さらには主婦の方でもお小遣い感覚で不動産投資ができて、リスク分散も可能です。
案件の最低申込金額が1万円のため、10万円用意できる方なら10件の案件にそれぞれ1万円ずつ分散して投資することもできます。
従来の不動産投資では、これほどの少額でリスク分散できる商品はありません。
A fundingのメリット・特徴3.不動産を保持する手間がない
他の不動産投資の場合、固定資産税を払ったり、入退去時に原状回復のための負担が発生したりと、不動産を維持するための手間と費用がかかります。
A fundingなら、このような煩わしい手続きは一切ありません。
A fundingのメリット・特徴4.値下がりリスクを運用会社がカバー
不動産のプロが選んだ物件とは言え、空室などのリスクはもちろん、地震や自然災害などによる建物の値下がりリスクも必ずあるものです。
A fundingはそんな場合でも投資家の利益確保を最優先し、値下がり分は運用会社のAMBITIONが負担する「優先劣後方式」を導入しています。
優先劣後方式が導入されているかどうかはリスク管理上重要になるので、必ずチェックしておきたいポイントです。
A fundingのデメリット・注意点2選
次に、A fundingのデメリットや注意点もご紹介しましょう。
実際に投資を行う際には、必ず確認しておいてください。
A fundingのデメリット・注意点1.物件数が少ない
A fundingは始まったばかりの小口不動産投資クラウドファンディングです。
そのため物件数が少なく、新規の募集も数か月に1回のため、投資のチャンスがなかなかありません。
今後の成長に期待したいところです。
A fundingのデメリット・注意点2.ローリスクローリターン
投資のリターンは投資した金額や、リスクの高さに比例します。
A fundingは1万円の少額から投資でき、リスクも低く抑えられていますが、想定利回りは5%ほどです。
ローリスクローリターン型の投資と言えるでしょう。
A fundingに登録している筆者の評判は?
筆者はほぼすべての不動産投資クラウドファンディングに登録か投資をしています。
A fundingにも登録しており、上場企業が運営に携わっていることやファンドの性質からも、ぜひとも投資をしたいと考えております。
ただし、ファンドの募集は2020年の1年間で4回のみでしたし、一度応募した人が優先出資できる仕組みでしたので、まだ投資機会が得られていません。
次の募集ではぜひ投資したいと思っています。
A fundingがおすすめの人は?
A fundingは東証マザーズの上場企業が運営している不動産投資クラウドファンディングです。
安全性や信頼性を重視する方にも、問題なくおすすめできます。
不動産投資クラウドファンディングの中では金利は低くなく、好条件と言えるでしょう。
ファンドの募集頻度が多くないため新規募集が待ち遠しいですが、募集された時に必ず応募できるよう、今のうちから無料登録しておいてはいかがでしょうか。
A fundingで会員登録を行う手続きを写真付きで解説
続いて、実際にA fundingで出資するまでの手続きを簡単に説明します。
1.A fundingの公式サイトにアクセスし「投資家登録はこちら」をクリックします
2.メールアドレスを入力し「送信」をクリックします
3.下記の画面になったら、先ほど入力したメールアドレスの受信箱をチェックしましょう
下記のようなメールが届くので、URLをクリックしましょう
4.会員情報を入力し「入力内容確認」をクリックします
5.入力内容を確認し「登録する」をクリックします
6.下記の画面になったら「投資家情報の追加項目の入力(未)」をクリックします
7.会員情報を入力して「入力内容を確認」をクリックします
8.入力内容を確認し「入力を確定する」をクリックします
9.下記の画面になったら「次のステップへ」をクリックします
10.下記の画面になったら「各書面を確認する」をクリックします
11.書類を3枚ダウンロードしそれぞれ同意します
12.下記の画面になったら「次のステップへ」をクリックします
13.本人確認書類をアップロードし「内容確認」をクリックします
14.入力内容を確認し「提出する」をクリックします
15.下記の画面になったら「次のステップへ」をクリックします
16.マイナンバーの写しをアップロードし「内容確認」をクリックします
17.入力内容を確認し「提出する」をクリックします
18.下記の画面になったら「投資家審査依頼へ進む」をクリックします
19.下記の画面になったら「投資家審査依頼」をクリックして完了です
A fundingと他の小口不動産投資との違い
近年、小口不動産投資が人気で、対象の物件数が増えてきています。
ここでは、他の小口不動産投資についても紹介しておきましょう。
オーナーズブック
物件数が多く、投資型または資金貸付型など投資方法も選べます。
不動産ローン会社とも提携しており、資金を貸付投資した不動産を担保にしての貸付型タイプが多くみられるのが特徴です。
マンションのほか、アパート1棟や更地購入など案件は多種多様となっています。
利回りは5%前後の案件が多く、応募案件数も1ヶ月に数件ペースであるので、多めです。
運用期間は1年〜3年ほどの案件が多くなっており、A fundingの案件と比べると運用期間が長くなっています。
OwnersBookは資金拘束が長期間になっても問題ない人向けの投資で、個人投資家でも、かなり慣れた方向けと言えるでしょう。
FANTAS funding
FANTAS fundingも、1万円から投資できる小口不動産投資になっています。
利回りは3%台の案件が多く、やや低めではありますが、2021年後半には利回り7%の案件も登場しました。
運用期間は半年〜1年ほどの案件が多く、A fundingの運用期間に近くなっています。
オーナーズブックほど長期で投資したくない人向けです。
案件の募集ペースは1ヶ月に3件〜5件ほどのペースになっているので、応募案件がないということもそこまではないでしょう。
投資機会がなく、応募に困ることはそれほどありません。
近年社会問題になっている空き家対策をメインにしているため、「投資をしながら社会貢献もしたい」という方におすすめです。
A funding・オーナーズブック・FANTAS fundingの違い
A funding | オーナーズブック | FANTAS funding | |
申込金額 | 1万円~ | 1万円~ | 1万円~ |
投資方法 | 出資型 | 出資型・貸付型 | 出資型 |
利回り | 5%前後 | 5%前後 | 2.5%~8% |
運用期間 | 6ヶ月〜7ヶ月 | 1年〜3年ほどの案件が多め | 半年〜1年ほどの案件が多め |
開設手数料 | 無料 | 無料 | 無料 |
3社とも最低投資金額は1万円からで、会社の特性を生かした商品を打ち出しています。
残念なのは各社とも物件がほとんど募集完了になっている点で、クラウドファンディング型小口不動産投資がいかに注目されているかが分かります。
A fundingの運営会社情報
A fundingは東証マザーズ上場の株式会社アンビションDXホールディングスが運営している不動産投資クラウドファンディングです。
上場企業が運営している不動産投資クラファンはまだ少ないため、安全性はとても魅力的ですよね。
株式会社アンビションDXホールディングスは主にプロパティマネジメント事業などを行っていて、2007年に設立された会社です。
売上も伸長しており、急成長企業が集まるマザーズでも、右肩上がりの成長で注目されています。
A funding運営のAMBITIONがDX認定取得事業者に選定
☑️不動産DXを推進するAMBITIONが経済産業省が定める「DX認定取得事業者」に選定
☑️優良な取組みを行う事業者を認定
☑️国内企業のDXデジタルトランスフォーメーションの促進を目的とする制度 https://t.co/Ta7Jpx1CSZ— 不動産テックラボ (@retechlabo) April 7, 2021
2021年にA fundingを運営する株式会社アンビションDXホールディングスがDX認定取得事業者に選定されました。
国内企業のDXデジタルトランスフォーメーションの促進を目的とする制度であり、優良な取組みを行う事業者のみ認定されます。
上場企業であることと合わせ、運営会社としての信頼性が高くて安心できますよね。
株式会社アンビションDXホールディングスの会社概要
会社名 | 株式会社アンビションDXホールディングス |
設立日 | 2007年9月 |
資本金 | 3億7,978万円 |
代表者 | 清水 剛 |
本社住所 | 東京都渋谷区神宮前2-34-17住友不動産原宿ビル18F |
まとめ
老後資金の確保という現実的な問題はもちろん、AIなどの普及によって雇用の変化も起こるかもしれません。
経済的な自助自立の必要性は大きく増すことでしょう。
この記事では、少額から手軽に始められる、クラウドファンディング型小口不動産投資についてのご紹介と、A fundingについて解説してきました。
A fundingのメリットは
- 投資金額が少額
- リスク分散が可能
- 不動産を保持する手間がない
- 値下がりリスクを運用会社がカバー
となっています。
A Fundingをはじめとした不動産投資で、自分年金を作りませんか?