今回不動産テックラボでインタビューをさせていただいたのは、スマートライフを実現するためのプラットフォーム「SpaceCore」を運営している株式会社アクセルラボ様です。

「リレーション機能」「生活サービス機能」に加えて、業界最大級の連携デバイス数を持つ「スマートホーム機能」を強みとしています。

スマートホーム化で住宅の価値を高めたい不動産事業者の方やオーナーの方に、ぜひチェックしていただきたいインタビューです。

スマートライフプラットフォーム「SpaceCore」の公式サイトはこちら⇒

株式会社アクセルラボ様へのインタビュー内容を紹介します

それでは早速、「株式会社アクセルラボ様」へのインタビュー内容を紹介していきましょう。

Q1.「今回はインタビューのお時間をいただきありがとうございます。まず最初に、SpaceCoreの概要について簡単に教えていただけますか?」

SpaceCore(スペース・コア)は、不動産会社やハウスメーカー等の住宅・不動産事業者と、居住者・オーナーのためのスマートライフプラットフォームです。

住宅設備のオートメーション化や遠隔操作ができる「スマートホーム機能」、物件のオーナー・居住者との契約事や日々のコミュニケーションが円滑に行える「リレーション機能」、生活をより豊かにする「生活サービス機能」の3つの機能を備えています。

スマートホームと聞くと「家電や設備が自動で動く」というイメージを持たれる方が多いですが、SpaceCoreはそれらの技術をベースにして「見守り」や「防犯」、「エネルギー管理」など、生活上のあらゆる困りごとを解決できます。

Q2.「株式会社アクセルラボ様は設立から4年ほど経っている企業ですが、最初に事業をスタートしたきっかけ・経緯は何ですか?」

2016年12月、当時親会社だった、投資用マンションディベロッパーのインヴァランス社の物件をIoT化するための部署としてスタートしました。

インヴァランス社の物件に向けて、現在展開しているプラットフォームアプリ「SpaceCore」の前身である「alyssa(アリッサ)」をリリースしました。

鍵とお風呂、エアコン、電気を操作することができるサービスです。

これが入居者から大変好評でした。

内覧時にスマートフォンで操作すると「こんなことができるようになったんですね」と、喜んでいただけました。

また、インヴァランスでの実証実験として、SpaceCoreやalyssaが入っている物件では、周辺相場と比べて家賃が平均24%上昇しました。

最大で4割上昇した物件もあります。

上記の実績から、2017年7月、スマートホーム事業強化のため、株式会社アクセルラボを設立しました。

当時はインヴァランス社の100%子会社でした。

その後の2020年11月、インヴァランス社から独立し、「暮らしを次のフェーズへ」をミッションとして、テックベンチャーとしての新たなスタートを切りました。

Q3.「ここからは具体的な質問に入っていきたいと思います。SpaceCoreは業界最大級に連携デバイス数が多く、20種類以上と連携できるとあります。なぜ他社よりも豊富な連携が可能なのでしょうか?」

ソフトウェア(プラットフォーム)の開発に専念しているからです。

アクセルラボは自社ではデバイスを作っておらず、国内外の信頼性の高いメーカーが作るデバイスを、SpaceCoreに連携しています。

ハードウェアのメーカーが、デバイス同士を連携させるアプリを開発するのは技術的に難しい現状があります。

例えば、スマートロックのメーカーが、給湯器を動かすことはできません。

現状、スマート〇〇と名の付く製品は、居住者がそれぞれのデバイス専用のアプリをダウンロードしなければならない場合が多く、アプリの使い分けが面倒で管理が大変であるなど、便利な暮らしとは言えません。

そんな中で、我々は家の中の全てのデバイスを一括でコントロールできるようなプラットフォーマーになっています。

SpaceCoreはこれまでの豊富な連携実績があるので、メーカーさんの方から連携のお声がけをいただくことも多々あります。

ソフトウェアの高い開発力が、豊富な連携を支えています。

Q4.「導入実績がすでに18,000戸以上ありますが、顧客からどのような反応を聞かれていますでしょうか?」

導入先は入居者へのサービス提供や管理に課題を感じている管理会社やデベロッパーが多いです。

仲介会社からは「客づけがよくなる」という評判をいただき、スマートホーム化がきっかけで部屋が売れることもあります。

とある新築分譲マンションでは、SpaceCoreを導入し、スマートホーム化することで他の物件と差別化を図りました。

モデルルームはつくらず、オンラインのみでの販売だったのですが、なんと完売を達成しました。

こちらのお客様は、2年後に竣工予定のマンションへもSpaceCoreの導入が決まっています。

気になる居住者からの意見も上々で、以前ある行政機関と共同で、すでに人が暮らしている住宅に後付けでスマートホームデバイスを取り付け、生活がどれだけ変わるかの実験をしたことがあります。

その結果、生活が便利で豊かなものになったとのご意見を多数いただきました。

実験が終わったタイミングでスマートホームデバイスを引き下げに行ったのですが、みなさん名残惜しそうにされていたのがとても印象的でしたね。

実際に「次の家はスマートホームに住みたい、そのためなら多少家賃が高くても構わない」というご意見もいただきました。

Q5.「初めてアプリを導入する方や高齢者の方でも簡単に使えますでしょうか?また導入後のサポートはありますか?」

アプリのUIは非常にわかりやすく、ワンクリックでデバイスのON/OFF ができるシンプルなUIとなっています。

操作方法については、弊社から不動産事業会社向けに集合研修型トレーニングを実施するなど、導入担当者様が安心してデバイスを提供できるようしっかりとノウハウをお伝えします。

また、機器の設置からその後に発生するトラブルが発生した場合でも、サポートお問い合わせ窓口の利用や、専任スタッフの訪問サポートが可能です。

「売って終わり」ではなく、導入して活用するところまでしっかりサポートします。

少し質問からはそれますが、「スマートホームが導入された部屋をどのように居住者に提案すれば良いのか?」というご相談を導入担当者様からいただくことも多いです。

そのような場合には、弊社での動画制作やパンフレット制作などのプロモーションをお手伝いし、実際に人が住むまでのサポートをさせていただくこともあります。

Q6.「単なるリモコン代わりではなく自動で生活の最適化をしてくれるような機能はありますか?」

SpaceCoreでは、複数のデバイスを統合的に操作する「シーン設定」を活用することができます。

例えば、スマートホームデバイスの1つである「環境センサー」が温度・湿度を感知し、一定の温度を超えた場合には自動でエアコンをつける、というシーン設定が可能です。

このように家が自動で生活を最適化することで、ペットや小さいお子様がいる方が、ご自身が自宅にいない場合でも安心・快適な暮らしを実現することができます。

Q7.「すでにいくつものメディアで取り上げられていますが、同業他社と比べて特にどの点に優位性があると考えていますか?」

一番は、繋がるデバイスの数が恐らくトップクラス、日本一だということです。

スマートホームは、いろんなものとコネクテッドしなければ上手く動きません。

近年多くのスマートホームデバイスが各社から発表されていますが、それぞれのデバイスごとにアプリをダウンロードしなければならないケースが多々ありますし、家にある家電製品全てが同じメーカーとは限りません。

SpaceCoreでは、多くの連携デバイスが一つのアプリにまとめられており、居住者はシームレスに様々なデバイスを操作することができます。

この点で、他の会社に比べて優位性があると感じています。

コネクトする機器が多ければ多いほど満足度も高くなります。

様々な会社から連携のご希望をどんどんいただいていますので、今後も連携を進めていく予定です。

Q8.「導入を考えている人向けに、料金体系を簡単に教えてください」

物件ごと費用に差異はありますが、主に以下の4つとなります。

1.システム利用料 

2.設置工事費

3.デバイスの単価

4.遠方交通費(遠方で設置をする場合)

システム利用料や設置工事費は都度見積もりとなります。

デバイスの価格はスマートロック、屋内カメラなどデバイスごとに固定で決まっており、デバイスの導入は物件の需要に合わせて自由に組み合わせが可能です。

Q9.「具体的な株式会社アクセルラボ様の将来的なビジョン・ゴールがあれば教えてください。」

スマートホームの事業会社としては、日本国内のデファクトスタンダードを取りたいと思っています。

また、これからの未来はスマートホーム化によって“家自体が人に合わせていく世界”になっていくと考えています。

現在の住居は、人が家に合わせている部分が多いと思います。

テクノロジーの力を組み入れて、人の行動や習慣を家が読み取り、家が人に合わせて変化することで、これまでにない快適な空間を創り上げていく。そんな次の時代の暮らしを実現していきたいです。

Q10.「最後にインタビュー記事の読者に向けて、一言お願いします!」

日本の住まいが全てスマートホーム化され、誰もがスマートホームに住む時代がくることは間違いありません。

その時にSpaceCoreが大きなシェアを獲得し、デファクトスタンダートとなっているよう、今後の新しい住宅UI/UXを私たちが先頭に立って創り上げていきたいと思います。

どんな些細なことでも構いませんので、スマートホーム化によって住宅の差別化を図りたい不動産事業者・オーナー様はぜひお問い合わせください。もちろん、デバイスや生活を豊かにするサービスなどとの連携のお話もお待ちしております!

株式会社アクセルラボの会社情報

会社名 株式会社アクセルラボ
所在地 東京都渋谷区代々木2-1-1
新宿マインズタワー 13階
代表取締役社長 小暮 学
公式サイトURL https://accel-lab.com/jp/

最後に

今回は、「SpaceCore」を提供している株式会社アクセルラボ様のインタビュー記事を紹介しました。

ソフトウェアの開発に注力することでプラットフォーマーとしての役割を果たし、「業界随一の連携デバイス数」という圧倒的な優位性を獲得する戦略が印象的でした。

今後もさらに連携数を増やしながら、スマートホームのデファクトスタンダードへと向かっていくのではないでしょうか。

今回の記事で興味を持たれた方は、ぜひ下記のリンクからSpaceCoreの公式サイトをチェックしてみてください。

SpaceCoreの公式サイトはこちら⇒

株式会社アクセルラボ様、今回はお忙しい中インタビューをお受けいただき、ありがとうございました!