非対面・キャッシュレスでの不動産売買をサポートする「H’OURS」が創る未来とは？【株式会社エスクロー・エージェント・ジャパン様】

今回不動産テックラボでインタビューをさせていただいたのは、不動産売買における決済を効率化する「H’OURS（アワーズ）」を提供している株式会社エスクロー・エージェント・ジャパン様です。

仲介事業者に代わって不動産取引の進捗を管理し、事前に買主の資産を信託銀行で預かっておくことで、非対面・キャッシュレスでの不動産売買をサポートします。

不動産の売買に関わるすべての方に、ぜひチェックしていただきたいインタビューです。

不動産業界の経験者やITなどに精通しているライターで構成されています。これまで、不動産×ITに関する100以上の商品やサービスを紹介してきました。不動産テックサービスの導入を検討している企業様や、不動産×ITに関する商品の利用を検討している個人の利用者様に向けて、出来るだけわかりやすく解説することを心がけています。

株式会社エスクロー・エージェント・ジャパン様へのインタビュー内容を紹介します

それでは早速、「株式会社エスクロー・エージェント・ジャパン様」へのインタビュー内容を紹介していきましょう。

Q1.「今回はインタビューのお時間をいただきありがとうございます。まず最初に、H’OURSの概要について簡単に教えていただけますか？」

不動産売買契約時における諸費用の支払いは、未だに現金での授受が一般的です。

決済時は、売主様・買主様が対面で行う同時履行の形式のため、平日の日中に金融機関に関係者が集合して、1.5～2時間程の手続きを行わなくてはなりません。

H’OURSは、不動産事業者様・司法書士等と連携し、事前に決済にかかる手続きを完了させることで、売主様、買主様、不動産事業者様の手間を削減するサービスです。

「高額現金の取扱い」や「決済立会い」にかかるリスクや負担の軽減はもちろん、不動産事業者様の業務効率化もサポートします。

Q2 「株式会社エスクロー・エージェント・ジャパン様は設立から14年以上経っている社歴の長い企業ですが、H’OURSをスタートしたきっかけ・経緯は何ですか？」

当社の創業は、ワンストップサービスを志向する士業専門家による合同事務所が原点です。

創業時から、不動産取引の現場における「不便の解消」および「利便性・効率性・安全性の向上」を視野に、新しいサービスの開発に取り組んできました。

社名にある「エスクロー」は、不動産などの取引において、中立的な第三者が履行の確認や決済を行うことで、取引の安全を図るための制度として米国で誕生したサービスです。

これを『日本版エスクロー』としてサービス化することで、H’OURSが誕生しました。

Q3.「ここからは具体的な質問に入っていきたいと思います。不動産取引決済の前日までに全ての作業と手続きを完了させるとしています。どのような支援によって前日までの完了を達成できますか？」

「お金」と「登記」に関する事項は、当社が取引の進捗管理を行うと共に、金融機関や司法書士と連携し、これまで決済当日に行っていた手続きを事前に行います。

また、倒産隔離された信託口座で買主様の自己資金等を保全し、決済当日に確実に送金します。

Q4.「H’OURSを導入することで具体的にどのような問題やトラブルを防げますか？」

売買契約前に手付金等を信託口座でお預りすることで、お客様は夜でも週末でも現金を持ち歩くことなく、キャッシュレスでご契約可能です。

これにより、買主様の現金事前準備や、売主様の現金持帰りの手間やリスクがなくなります。

また、決済時は融資実行時の送金～着金までの「手持ち無沙汰」な時間を過ごす必要もありません。

当日に発生する不測のトラブル（書類や印鑑の忘れ物・誤り、体調不良・交通機関遅延等による移動困難等）も防ぎ、決済日に確実に決済を行います。

Q5.「H’OURSをすでに導入した企業からの反響や、具体的な効率化事例があれば教えてください」

営業担当者様からは、H’OURSにより分業化することで、休日出勤の削減や生産性向上が図れているという声をいただきます。

お客様からも、高額な現金を持ち運んだり、決済のために仕事を休んだり、遠方から来店したりするという手間がなくなるため、高評価をいただいています。

特に、コロナ感染の懸念も大きい現在では、非対面での決済ニーズに応えられる点も好評です。

Q6.「大量案件を抱えている事業者ほど効果は大きいですか？どのような事業者により使ってもらいたいですか？」

H’OURSは、事業者が売主となる新築分譲よりも、売主・買主双方が一般消費者となる中古住宅の取引時の方が、関係者への効果は高くなります。

営業担当者様の効率化においては、遠隔地取引や海外居住者の取引等、特殊な案件のみの利用より、全件利用することで全体的な削減時間が増加します。

最近では、高頻度で取引を行う買取再販事業者様にも好評です。

Q7.「同様の決済支援サービスに対して、H’OURSのメリットや独自性を教えてください」

信託口座を利用した決済支援サービスは他にもありますが、取引の進捗管理等を含めてトータルでサポートするサービスは、現状、H’OURSのみではないでしょうか。

さらに、H’OURSでは、買主様へ確実に所有権等が移転されることを保証しております。

万が一、買主様に損害が発生した場合は、当社が買主様に対して損害を賠償します。

Q8.「具体的な株式会社エスクロー・エージェント・ジャパン様の将来的なビジョン・ゴールがあれば教えてください。」

社会全体として、非対面化・デジタル化・自動化が前提となる変貌期を迎えておりますが、当社は、これまで創り上げてきたトランザクション・マネジメント（取引管理）の業態において、デジタルトランスフォーメーションによる変革を進めるべく、戦略的かつ重点的に投資を拡大していきます。

具体的には、取引決済を非対面・自動化・キャッシュレス化し、時間や場所の制限なく24時間365日可能とすること。

スマートフォンなどのデジタルデバイスで、契約管理から登記手続きまで、自宅に居ながら完結できる自動化の仕組み。

そして、いつでもどこでも個人の財産履歴情報を閲覧できる、日本版タイトルプラントの構築等、今までになかった専門サービスの開発を進めていきます。

Q9.「最後にインタビュー記事の読者に向けて、一言お願いします！」

中古住宅における不動産取引の手続きは、長らく同じ方法で行われてきました。

当社が消費者に行った、不動産取引の手続きに対する意識調査では、回答者の半数以上が不動産売買取引の流れを知らず、9割の方が契約時の現金デリバリーや現状の決済方法（集合決済）について、「面倒」「(他に方法がないのなら)仕方がない」等のネガティブな印象を持っていることも分かりました。

中古住宅流通や相続の増加等の市場変化に加え、他業種でのキャッシュレス決済や非対面手続きも一般化しています。

不動産業界の慣例は、世間の現金の取扱いや手続きにおける「ニーズ」とは、差が出てきているのではないでしょうか。

H’OURSは、不動産取引の「新たな選択肢」として、利便性・効率性・安全性の向上に貢献しています。

株式会社エスクロー・エージェント・ジャパンの会社情報

会社名	株式会社エスクロー・エージェント・ジャパン
所在地	東京都千代田区大手町二丁目2番1号新大手町ビル4階
代表取締役社長	成宮正一郎
公式サイトURL	http://www.ea-j.jp/