Fintech Lab編集部
「請求書の発行が難しい状況でもファクタリングを利用することはできるのだろうか？」
「請求書の代わりに売掛債権の存在を証明することができる書類を知りたい。」
ファクタリングは、売掛債権を現金化する資金調達方法なので、売掛債権の存在をファクタリング会社に証明するために請求書が必要となることが一般的です。
しかし、ファクタリング会社としては請求書に限らず、売掛債権の存在さえ確認することができれば問題ないため、必ず請求書が必要になるとは限りません。
今回の記事では、編集部が請求書の代わりに売掛債権の存在を証明することができる書類や請求書なしでも利用できるファクタリングサービスについてまとめてみました。
請求書なしでのファクタリング利用を検討されている方にとって役立つ情報を解説してきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
請求書なしでもファクタリングの利用は可能
結論、請求書なしでもファクタリングの利用は可能です。
しかし、ファクタリング利用に請求書が必須となっている場合や請求書買取サービスとなっている場合には、請求書がなければ利用できない可能性が高いといえます。
請求書なしでファクタリングを利用する場合は「請求書の代わりに売掛債権の存在を証明することができる書類」を提出することが必須条件です。
ファクタリング会社としても「架空債権」や「二重譲渡」など、実在しない売掛債権による詐欺行為を懸念しています。
そのため、請求書なしでファクタリングを利用する場合は、できるだけ多くの書類を準備することがポイントとなります。
請求書の代わりに利用できる3つの書類
次に請求書の代わりに利用できる3つの書類、
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- 売掛先との基本契約書
- 納品書
- 通帳のコピー
について、それぞれ解説していきます。
売掛先との基本契約書
売掛先との基本契約書は、単発の取引ではなく、継続的に取引を行っている企業間で発行されることが一般的です。
売掛先との取引履歴や支払期日など、ファクタリング会社が求めている情報を確認することができます。
請求書と併せて提出を求められるケースもありますが、請求書の代わりに売掛債権の存在を証明することができる書類として提出することも可能です。
納品書
納品書は、売掛先に対して商品・サービスの提供が完了したことを証明する書類です。
請求書と同様に、取引内容や支払金額・支払期日など、ファクタリング会社が確認したい情報が記載されています。
そのため、請求書の代わりの書類として認めてもらえる可能性が高いといえます。
ただし、納品書だけでは売掛債権の存在を証明する根拠として弱くなる場合もあるため、発注書などと併せて提出する必要があります。
通帳のコピー
売掛先との継続的な取引がある場合には、取引履歴の分かる通帳のコピーを提出することで、過去の取引実績をファクタリング会社に証明することができます。
ただし、通帳のコピーはあくまでも過去の取引実績を証明するものであるため、ファクタリングで利用する売掛債権の存在を証明することには結び付きません。
そのため、請求書の代わりとして通帳のコピーを提出する場合は、上述した「売掛先との基本契約書」や「納品書」と併せて提出する必要があります。
請求書なしでファクタリングを利用する際の2つの注意点
次に請求書なしでファクタリングを利用する際の2つの注意点について、それぞれ解説していきます。
請求書の捏造は犯罪
請求書は自社で発行することが可能な書類であるため、簡単に捏造することができます。
しかし、請求書の捏造は刑法第159条の「有印私文書偽造罪」や刑法第246条の「詐欺罪」に該当する犯罪行為であり、社会的信用を失うことにもつながりかねません。
請求書がなくとも、請求書の代わりとして利用できる書類や利用できるファクタリングサービスは多数存在します。
そのため、いかなる理由があっても請求書の捏造は行わないようにしてください。
必要書類が極端に少ない場合は要注意
ファクタリング会社の中には、必要書類が少ないファクタリング会社も存在します。
請求書の発行が難しい場合やその他書類の準備が難しい場合は、必要書類の少ないファクタリング会社の方が魅力的に思えるかもしれません。
しかし、必要書類が極端に少ない場合は要注意です。
一般的なファクタリング会社では「身分証明書」「請求書(売掛債権の存在を証明する書類)」「通帳のコピー」の3つの書類は、必ず提出を求められます。
そのため「身分証明書」のみなど、必要書類が極端に少ないファクタリング会社は悪徳業者の可能性が高いといえるため、利用は控えるようにしてください。
請求書なしで利用できるファクタリングサービス3選
次に請求書なしで利用できるファクタリングサービス3選
- アクセルファクター
- ビートレーディング
- GMO BtoB早払い
について、それぞれ紹介していきます。
請求書なしで利用できるファクタリングサービス1.アクセルファクター
アクセルファクターは、買取可能額が幅広い、最長6カ月までの売掛債権を買取ってくれるなど、利用者の幅広いニーズに対応しているファクタリング会社です。
アクセルファクターの必要書類は、売掛債権が確認できる書類・入金が確認できる預金通帳・直近の決算書・身分証明書の4点です。
売掛債権が確認できる書類として、納品書や売掛先との基本契約書を提出することも可能であるため、請求書なしでも利用することができます。
しかし必要に応じて、納税証明書・印鑑証明書など、必要書類が増減することがあるため、事前に確認しておく必要があります。
請求書なしで利用できるファクタリングサービス2.ビートレーディング
ビートレーディングは、月間契約数800件、最大買取率98%など、実績の伴った信頼性の高いファクタリング会社です。
ビートレーディングの必要書類は、売掛債権が確認できる書類と通帳のコピーの2点のみです。
売掛債権が確認できる書類として、契約書や発注書を提出することも可能であるため、請求書なしで利用することもできます。
同社で必要な2点の書類は、簡単に準備することができ手間がかからないため、急ぎでの資金調達を希望されている方におすすめのサービスだといえます。
ただ、オンライン契約の場合は原則契約に必要な書類はありませんが、書面による契約の場合は履歴事項全部証明書・印鑑証明書・実印の3点が必要です。
請求書なしで利用できるファクタリングサービス3.GMO BtoB早払い
GMO BtoB早払いは、GMOグループの子会社が運営しているファクタリングサービスで業界最低水準1%～の手数料で利用することができます。
同社の必要書類は、決算書・審査依頼書・取引証明書類の3点で、請求書なしでも利用することができます。
また、請求書発行前の注文書の買取にも対応しているため、発注段階でファクタリングを利用することも可能です。
ただし、注文書の買取は通常のファクタリングよりも手数料が高い傾向にあるため、利用の際は注意が必要です。
まとめ
今回紹介した請求書なしでファクタリングを利用する方法について、重要なポイントを5つにまとめました。
- 請求書なしでもファクタリングを利用できる
- 請求書の代わりとして「売掛先との基本契約書」「納品書」を利用できる
- 請求書発行前の注文書の買取に対応しているファクタリング会社もある
- 請求書の捏造は犯罪になる
- 必要書類が極端に少ないファクタリング会社は悪徳業者の可能性が高い
請求書なしでも利用できる資金調達方法に興味を持たれた方は、ファクタリングの利用を検討してみてはいかがでしょうか。