「ファクタリングと手形割引の違いが分からない」

「どちらを利用した方が得なのか知りたい」

予定日より早く現金化できるサービスを利用したくても、どれを選択すればいいのか迷いますよね。

今回の記事では、編集部が前半にファクタリングと手形割引の仕組みと違いについて、後半ではオンラインで完結できるファクタリングサービス5選をご紹介します。

ぜひ、資金調達方法を選ぶ際の参考にしてください。

ファクタリングと手形割引の3つの違い

ファクタリングと手形割引は、どちらも予定日より早く現金化することができる資金調達方法ですが、大きな違いは3つあります。

  • 買い取りの対象
  • 償還請求権
  • 貸金業にあたるか

順番に解説します。

買い取りの対象

両者は現金化する対象が異なります。

ファクタリングは売掛債権を、手形割引は受取手形を売却することで現金化を行います。

償還請求権

手形割引には償還請求権があります。

償還請求権とは、万が一取引先が倒産などを起こした際に、利用者に支払いを請求できる権利のことです。

手形割引は、法的な性質は融資になるため、未回収リスクは利用者が負うことになります。

ファクタリングは、売掛金と共に債権も業者に売却するため、償還請求権なしの契約が一般的となります。

貸金業にあたるか

賃金業法での扱いにも違いがあります。

貸金業法とは、利用者が返済できないほどの借金を抱える「多重債務問題」を防ぐために、法律で借入や利息に上限を設けたものです。

手形割引には賃金業法が適用されるため、金利に上限があります。

ファクタリングの手数料については法的な決まりがないため、手数料は業者側が自由に設定することができます。

ファクタリングの仕組み

ファクタリングには、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングがあります。

2社間ファクタリングは、利用者・ファクタリング業者の2社の間で契約を交わすことです。

取引先に、ファクタリングの利用を知られることによる信用不安を避けることができます。

3社間ファクタリングは、利用者・ファクタリング業者・取引先の3社の間で契約を交わすことです。

ファクタリング業社にとって未回収リスクが低いため、利用者は手数料を安く抑えて利用することができます。

具体的な違いは以下のとおりです。

  2社間ファクタリング 3社間ファクタリング
手数料 10~30% 1~9%
主な審査の対象 取引先の信用度 取引先の信用度
入金スピード 最短30分〜 およそ10日〜
取引先に知られるか 知られる 知られない

手形割引の仕組み

手形割引は、銀行・手形割引業者のどちらかを利用することになります。

依頼先での違いは以下のとおりです。

  銀行 手形割引業社
金利 1.5%〜3.5% 3%〜20%
主な審査の対象 利用者の信用度 取引先の信用度
入金スピード 最およそ10日〜 最短60分〜
取引先に知られるか 知られない 知られない

銀行は審査通過のハードルは高いですが、手数料のコストは抑えることができます。

ファクタリングサービスを選ぶ際の4つのポイント

業者を選ぶ際に見る4つのポイント、

  • 手数料
  • 入金スピード
  • 買取可能額
  • 事業形態の可否

について、紹介していきます。

手数料

ファクタリングには手数料の上限が法で定められていないため、相場より高くないかを確認しておきましょう。

入金スピード

基本的に即日対応をしているのは2社間ファクタリングのみです。

しかし、2社間では手数料が高くなる傾向があるため、いつまでに資金が必要かを精査した上で利用するファクタリング業者を選びましょう。

買取可能額

ファクタリング会社によって、買取可能額の上限・下限が設けられています。

数十万円の少額を想定している場合は、下限額を見ておくとよいでしょう。

事業形態の可否

ファクタリング業社は、法人がサービス対象者とされていることが多いため、個人事業主は利用できる業者を選ぶ必要があります。

オンライン完結型ファクタリングサービス5選

スピード重視の方は、WEBで完結できるオンライン型ファクタリングサービスを利用しましょう。

以下で、オンライン契約に対応しているファクタリング業社5社、

  • ペイトナーファクタリング
  • mentor capital
  • 日本中小企業金融サポート機構
  • トップマネジメント
  • Labol

について、それぞれ紹介していきます。

 オンライン完結型ファクタリングサービス1.ペイトナーファクタリング

ペイトナーファクタリングは、少額の買取に対応したファクタリング業社です。

初回は、買取可能額25万円という上限はあるものの、利用実績に応じて最大100万円までの申請が可能となっています。

利用するにあたって用意する書類は、請求書のみで、入金までのスピードは最短10分です。

手続きをシンプルに済ませたい・すぐに入金が必要といった方におすすめの業者です。

  • 手数料:一律10%
  • 入金スピード:最短10分
  • 買取可能額:1〜25万円(初回のみ)
  • 個人事業主:可
会社名 ペイトナー株式会社
本社所在地 〒107-6003
東京都港区赤坂1-12-32 アーク森ビル3階
設立日 2019年2月
代表者 阪井 優
資本金 3億6,863万4,614円(資本準備金含む)

ペイトナーファクタリングの公式サイトはこちら⇒

オンライン完結型ファクタリングサービス2.mentor capital(メンターキャピタル)

mentor capitalは、設立から10年以上の経営を続ける老舗のファクタリング業社です。

買取可能額は、下限なし〜上限1億円と、幅広い利用ニーズに対応しています。

また、赤字・債務超過・税金滞納など、審査が厳しくなる履歴をもった方にも対応しているのも特徴の1つです。

平日の9:30〜18:30の営業時間には電話査定も受け付けているので、一度相談してみるのもよいでしょう。

  • 手数料:2%〜
  • 入金スピード:最短即日
  • 買取可能額:下限なし〜1億円
  • 個人事業主:可
会社名 株式会社 Mentor Capital
本社所在地 〒160-0022
東京都新宿区新宿1-36-12 サンカテリーナ4F
設立日 2009年9月
代表者 庄司 誠
資本金 40,000,000円

mentor capitalの公式サイトはこちら⇒

オンライン完結型ファクタリングサービス3.日本中小企業金融サポート機構

日本中小企業金融サポート機構は、非営利団体の運営するファクタリングサービスです。

手数料が1.5%〜10%と低めに設定されているため、利用者にとっての支払いリスクを最小限に抑えることができます。

またコンサルティングや業再生等に関するアドバイザリーも業務として行っており、ファクタリングに限らず、さまざまなサポートを受けることができます。

自分の調達可能額の目安を知りたい場合は、公式サイトに2項目入力するだけの簡易診断があるので、気になる方は利用してみましょう。

  • 手数料:5%〜10%
  • 入金スピード:最短即日
  • 買取可能額:要相談
  • 個人事業主:可
会社名 一般社団法人日本中小企業金融サポート機構
本社所在地 〒105-0011
東京都港区芝公園一丁目3-5 ジー・イー・ジャパンビル2階
設立日 2017年5月
代表者 谷口 亮

日本中小企業金融サポート機構の公式サイトはこちら⇒

オンライン完結型ファクタリングサービス4.トップマネジメント

トップマネジメントは、総買取実績55,000件を超える老舗のファクタリング業社です。

入金スピードは最短即日で、個人事業主も利用ができます。

オンライン型ファクタリングの中でも、AI審査ではなくリモート面談が必要なため一手間ありますが、担当するスタッフと顔を合わせて相談をすることができます。

初のファクタリングサービス利用で不安のある方は、透明性の高いトップマネジメントを検討してみてはいかがでしょうか。

  • 手数料:5%〜12.5%
  • 入金スピード:最短即日
  • 買取可能額:30万円〜3億円
  • 個人事業主:可
会社名 株式会社トップ・マネジメント
本社所在地 〒101-0044
東京都千代田区鍛冶町 1-4-3竹内ビル2F
設立日 2009年4月21日
代表者 大野 兼司
資本金 5,000万円

トップマネジメントの公式サイトはこちら⇒

オンライン完結型ファクタリングサービス5.labol(ラボル)

labolは個人事業主・小規模事業者に特化したファクタリング業社です。

業種問わず、独立直後でも利用できるため、フリーランスやスタートアップ企業にとっても強い味方でしょう。

24時間365日振込の対応をしているため、営業時間に左右されずスピーディに調達することが可能です。

公式サイトの簡単査定で、審査通過率・資金調達可能額のシミュレーションができるのも、業者選びに時間を割けない方にとって便利です。

  • 手数料:一律10%
  • 入金スピード:最短60分
  • 買取可能額:1万円〜
  • 個人事業主:可
会社名 株式会社ラボル
本社所在地 〒158-0097
東京都世田谷区用賀四丁10番1号 世田谷ビジネススクエアタワー24階
設立日 2021年12月1日
代表者 吉田 教充
資本金 5,000万円(2021年12月時点)

ラボルの公式サイトはこちら⇒

ファクタリングサービス利用時の注意点

ファクタリングの利用には、抜け出せない状況を作らないことに気をつけなくてはなりません。

ファクタリングには、入金の手軽さがメリットである反面、依存してしまう事例があるためです。

毎回利益から手数料が引かれると、企業の資金繰りは確実に悪化していきます。

ファクタリングはあくまで、ビジネスチャンスの獲得や緊急時などのポイントで活用をし、資金繰りサービスを常時利用しない経営状況を目指しましょう。

まとめ

今回紹介したファクタリングと手形割引の違いについて、重要なポイントを3つにまとめました。

  • ファクタリングでは「売掛債権」手形割引では「受取手形」を買い取ってもらう
  • 手形割引は審査のハードルはあるが、手数料が安い
  • スピーディに資金調達をしたいなら、オンライン完結型のファクタリングが便利

ファクタリングに興味を持たれた方は、オンライン型ファクタリングサービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。