不動産を売却する際の一番最初のステップは「査定」です。
不動産会社に物件の情報を伝えることで、いくらで売却できそうなのかを判断してもらいます。
ただ、不動産会社に依頼をしてから査定額をもらうまでには、数日から1週間ほどかかることが多いです。
実際に売却するかどうかは別として、もっと簡単に早く査定額を知りたい方は多いはず。
そんな中、株式会社コラビットが、AI(人工知能)で不動産価格を査定できるHowMa(ハウマ)をスタートしました。

HowMaを活用すれば、不動産会社とのやり取りを介することなく、すぐにAIが査定額を算出してくれます。
またHowMaは、複数の不動産会社に査定を依頼して媒介契約もオンラインで結べる「スマート不動産売却」も提供しているため、AIで大まかな査定額を把握した後に、複数の不動産会社からより詳しい査定結果をもらって、売却を依頼する一連の流れをすべて依頼することができるのです。
今回は、そんな便利なHowMaの「AI査定」「スマート不動産売却」について詳しく解説していきます。
不動産の売却を検討している方、自分の家がいくらで売れるのか知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください!

不動産業界の経験者やITなどに精通しているライターで構成されています。これまで、不動産×ITに関する100以上の商品やサービスを紹介してきました。不動産テックサービスの導入を検討している企業様や、不動産×ITに関する商品の利用を検討している個人の利用者様に向けて、出来るだけわかりやすく解説することを心がけています。
目次
HowMa(ハウマ)「AI査定」の4つのメリット

HowMaは、最近進歩が著しく大きな話題となっているAIを活用しています。
AIが不動産査定をし、不動産価格を計算するという日本初のサービスを提供しているのです。
従来の不動産鑑定に比べて、HowMaにはどのようなメリットや特徴があるのでしょうか。
ここからは、HowMaの4つのメリット
- スピーディーかつ無料で査定ができる
- しつこい営業電話がない
- 匿名で利用できる
- AIの優秀な学習能力や知識を利用できる
について、順番に解説していきます。
HowMa「AI査定」のメリット1.スピーディーかつ無料で査定ができる
AI査定のメリットのひとつ目は「査定がスピーディーなこと」です。
従来の不動産査定は、数日から1週間程度かかることがあります。
しかしハウマの「AI査定」を利用すれば、一瞬で査定が可能になるのです。
このスピードは利用する方にとって、とても大きなメリットになります。
現代社会はとても忙しく、不動産会社に直接足を運んだり、何日間も査定価格を待つことは面倒なもの。
気軽かつ早く査定結果を知れるのは、うれしいですよね。
HowMa「AI査定」のメリット2.しつこい営業電話がない
AI査定のメリットとして2つ目にあげられるのは「しつこい営業の電話が一切ない」と言うことです。
不動産会社に査定を依頼すると、そのまま売却を依頼する流れになることがあります。
不動産会社もビジネスですから、電話がかかってくること自体は問題ないのですが、時には行き過ぎた営業があるのも確かです。
その点、HowMaの「AI査定」はAIが自動で査定をしてくれるので、当然、担当者とコミュニケーションをとる必要がなく、営業電話の心配もありません。
HowMa「AI査定」のメリット3.匿名で利用できる
AI査定の3つ目のメリットは「匿名で利用できる」ということです。
HowMaの「AI査定」は、メールアドレスか、Facebookまたはgoogleアカウントを提携するだけで利用できます。
つまり、個人名や住所などを知られることなく、サービスを利用できるわけですね。
個人情報の漏えいが心配な方にもうれしいサービスです。
HowMa「AI査定」のメリット4.AIの優秀な学習能力や知識を利用できる
AI査定の4つ目のメリットは「AIの優秀な学習能力や知識を利用できる」こと。
不動産会社に査定を依頼すると、不動産会社の違いや担当者の経験・知識によって、査定額に数百万円の差が出ると言われています。
つまり、不動産の査定は属人的なものであり、かなりバラつきがあるものなのです。
HowMaの「AI査定」なら、AIが常に不動産情報を学習し続けている上に、変化に応じて査定価格は更新されています。
入力された情報からのみ判断できる査定額ではありますが、人間が査定するよりもバラつきのない査定額を知ることができます。
HowMa(ハウマ)「スマート不動産売却」の2つのメリット

続いて、HowMa「スマート不動産売却」の2つのメリット
- 不動産会社とスマートフォンで契約を結べる
- すべての無料で利用できる
について解説していきます。
HowMa(ハウマ)「スマート不動産売却」のメリット1.不動産会社とスマートフォンで契約を結べる
HowMa「スマート不動産売却」のメリットは「スマートフォンで不動産会社と契約を結べる」点です。
HowMaの「AI査定」を利用した後に、より詳しい査定額を知りたくなったとします。
その場合は、HowMaの「スマート不動産売却」に依頼すると
- HowMaのスタッフが実際にあなたの不動産を訪問する
↓ - 訪問した際の情報をHowMaと提携している不動産会社に送る
↓ - 最大6社の不動産会社からより詳しい査定額をもらえる
といった3つのステップで、不動産会社からより詳しい査定結果をもらうことができます。
この間も、HowMaのスタッフとのやり取りのみで、不動産会社とやり取りをする必要はありません。
また、不動産会社から提示された査定額を比較したのちに、「売却を依頼したい」と思った場合、なんとネット上で不動産会社と媒介契約を結べるのです!
通常、媒介契約は不動産会社と対面で結ぶのですが、HowMaであればオンライン上で媒介契約を結ぶことができます。
この機能はHowMaだけが持っている独自機能であり、特許も取得しています。
対面でのやり取りが面倒だったり、日常的に忙しくて時間が取れない方にとってはとてもありがたいサービスですね。
HowMa(ハウマ)「スマート不動産売却」のメリット2.すべてのサービスを無料で利用できる
HowMa「スマート不動産売却」の2つ目のメリットは「すべて無料で利用できる」ことです。
「売却するつもりはないけど、ちょっと物件の価格が気になる」というような軽い気持ちでも、無料で査定することができます。
そのままオンラインで媒介契約を結んだ場合でも、HowMaの利用料は1円もかかりません。
HowMa(ハウマ)「オンライン売却」の2つのメリット

HowMaは2020年5月、新しく「オンライン売却」のサービスもスタートしました。
「オンライン売却」には大きく2つのメリットがあります。
- 訪問査定が不要でHowMaの担当者とオンラインで一度面談すればOK
- オンラインで本人確認を行える
こちらも紹介していきましょう。
HowMa「オンライン売却」のメリット1.訪問査定が不要でHowMaの担当者とオンラインで一度面談すればOK
不動産を売却する際は、不動産の担当者が自宅に訪れて、査定をする必要がありました。
HowMaオンライン売却を利用すれば、HowMaの担当者とオンラインで一度面談し、スマホで室内の状況をシェアすれば、訪問査定を受ける必要がありません。
HowMa「オンライン売却」のメリット2.オンラインで本人確認認証を行える
HowMaオンライン売却であれば、オンラインで顔認証ができるので、不動産会社と媒介契約を結ぶ際に対面で会う必要がありません。
つまり、不動産の査定と物件の売り出しまでを全て、オンラインで完結させられるというわけです。
HowMa(ハウマ)「AI査定」「スマート不動産売却」利用時の注意点

HowMaは非常に良いサービスですが、残念ながらデメリットや注意点もあります。
HowMaの主なデメリットは、次の3つです。
- 「AI査定」は全国で利用できるが「スマート不動産売却」は東京23区のみ
- 査定額はあくまでも概算
- 提携している会社が比較的少ない
それぞれ解説していきましょう。
HowMa(ハウマ)のデメリット1.「AI査定」は全国で利用できるが「スマート不動産売却」は東京23区のみ
HowMaのデメリットのひとつ目は、利用出来るエリアが限定されていることです。
「AI査定」に関しては、日本全国の95%の世帯をカバーしていますが、「スマート不動産売却」については、2021年12月時点で東京23区のみとなっています。
今後もサービスは拡大予定とのことですので、エリア外の方はもう少しお待ちください。
HowMa(ハウマ)のデメリット2.査定額はあくまでも概算
HowMaのデメリットで2つ目に挙げられるのは「査定価格があくまでも概算である」ことです。
なぜなら、HowMaのAI査定は、物件の情報のみをもとに査定額を出しているから。
本来は、不動産会社の担当者が現地に出向き、物件の状況などを加味しながら価格の査定を行います。
表面的な情報だけでは分からない劣化具合や設備の充実度、周辺環境等を踏まえるので、より正確な査定額を算出できるわけですね。
したがって
- 概算でもいいから個人情報を入力せずに査定額を知りたい⇒「AI査定」
- より具体的な査定額を不動産会社に依頼したい⇒「スマート不動産売却」
といったように使い分けることをおすすめします。
HowMa(ハウマ)のデメリット3.提携している会社が比較的少ない
HowMaのデメリットの3つ目として「HowMaを利用している会社が少ないこと」があげられます。
2021年12月時点で、HowMaとの提携が確認できるのは下記の10社です。
- 大成有楽不動産販売
- Panasonic Homes
- Marubeni Real Estate Development
- 大京穴吹不動産
- あなぶきハウジングサービス
- リニュアル仲介
- 朝日リビング
- 東宝ハウス(大田東京)
- Century21
- House Do
いずれも大手不動産会社なので、東京23区の査定に関してはまず問題ないでしょう。
ただ、23区外の不動産は現時点では利用できないので、今後のサービス拡大を待つほかありません。
HowMa(ハウマ)の口コミ・評判まとめ

ここまで、HowMaのメリットとデメリットを説明しました。
ここからは、HowMaに関する口コミや評判について、Twitterや公式サイトの声を引用します。
ツイッターの口コミ・評判
AI不動産査定のHowMa、仲介vs買取の取引額比較「リナプス・シミュレーター」に不動産価格推定AIの提供を開始 https://t.co/jNwGmjM3bF#相鉄 もいよいよAIですか!#さすが相鉄 #相鉄線の知名度を上げよう
— GORONEX@ジョイフルを神奈川県に呼び戻そう! (@SO04_GORONEX) April 10, 2018
新宿区比較的安いな。買うなら新宿区だな。
— グニャラくん (@gunyarakun) January 5, 2016
勝どき、豊洲だとちょっと遠くなっちゃうし…
HowMa(ハウマ)日本全国の不動産相場マップ[戸建・マンション]https://t.co/T9Fb3cZHI4 #HowMa pic.twitter.com/D4LZVa1fMj
これ面白い→HowMa(ハウマ)日本全国の不動産相場マップ・相場と比べて賢く家探し https://t.co/nhM9WwdORG #HowMa
— ТЦЙё187 (@romestic) September 13, 2015
今朝の日経の記事にあったコラビット社の中古住宅査定ソフトHowMaが面白いです。
— おわこ@基本はおうち (@wako3776) August 2, 2017
ちょっと勉強したくらいではよく分からなくてむしろ謎が深まるばかりの不動産の世界。おうちの価格情報がAIとビッグデータの解析によってローコストで手に入るというのはすごいですね。
価格相場は不動産に限らず簡単に手に入るようになっていく。と、販売する価格に価値を感じてもらうためのブランディングが重要になると思う。 無料で日本全国の戸建・マンションの相場価格がわかる不動産情報サイト「HowMa(ハウマ)」 https://t.co/PQWPW0Y5V3
— ノコリコト (@nocoricoto) January 4, 2016
予想してたけど、地元が周辺と比べて高すぎるのがよくわかった。 : [HowMa(ハウマ)]不動産取引をもっと楽しくもっと身近に https://t.co/GV0pBchPVp #HowMa
— 山p⛅ (@yamap_55) September 8, 2015
公式サイトのお客様の声

HowMaを以前から利用しており信頼感があったので、スマート不動産売却を利用することにしました。
以前、他社で一括査定をしたことがありますが、その時は最悪でした。
電話がしつこく、わざと高い査定を出して専任を取りたいのが見え見えでした。
一方、HowMaスマート不動産売却にはとても満足です。
媒介契約までの流れがスムーズで、スタッフの方が話しやすくて安心しました。
各社の査定も価格にバラツキがなかったので、「ちゃんと客観的な査定額を出してくれているんだな」と感心しました。

希望通りの売却ができてうれしいです。
申し込んだ時はまだ迷っていたのですが、査定前にとても気さくに相談できて安心しましたし、今となっては売る決心ができて本当に良かったと思っています。
また、不動産会社の方々も熱心でフットワークが軽く、好印象でした。
中でも、内見時に直接お話できた不動産会社さんは、普段から連絡も早く特に信頼できそうに感じたので、途中からその不動産会社さんとの専任媒介契約に切り替えさせてもらいました。
HowMa(ハウマ)の査定の精度は良い?悪い?AI査定の精度は信頼できる?

HowMaは、AI査定で全国の不動産物件を瞬時に査定することができます。
不動産テック企業ならではの強みですよね。
特に個人情報などは入力せず、まずは概算でもいいから査定をしたい方には非常に便利なツールでしょう。
一方で、AI査定はHowMaに限らずどのツールも発展途上と言えます。
AI査定は人工知能を使うわけですが、より正確なアウトプットを出すにはデータの量と質が必要不可欠です。
そのため、不動産の査定において日本で唯一の不動産情報データベースである「レインズ」が必須となりますが、実はどのAI査定もレインズを使わせてもらえない現状があります。
レインズにしかない売却の成約価格が使えない以上、HowMaを含めAI査定の精度はまだ完璧とは言えないでしょう。
日本の不動産業界も早く発展して、AI査定の精度が上がるとよいですよね。
HowMa(ハウマ)「AI査定」「スマート不動産売却」を利用する方法・流れ

ここからは、実際にHowMaの「AI査定」「スマート不動産売却」を使う流れについて、解説をしていきます。
HowMa「AI査定」で査定をする流れ
1.HowMaの公式サイトにアクセスし、査定する物件を戸建orマンションから選びます

2.査定する物件の情報を入力します


3.facebookまたはgoogleにログインするか、メールアドレスを入力して会員登録を行います

4.会員登録を済ませると、AIの査定額が表示されます

上記のように、物件の査定価格は簡単に調べられます。
ただし、AIでの査定は、物件の詳しい状況等を把握した上で判断された金額ではありません。
より詳細に査定額を調べたい場合は、上記の写真の赤枠で囲われた「プロ査定を受け取る」をクリックすれば、実際に不動産会社の担当者があなたの不動産を査定してくれますよ。
HowMa「スマート不動産売却」で査定をする流れ
1.HowMa「スマート不動産売却」の公式サイトにアクセスし、「無料査定スタート」をクリックします
2.査定の対象を「戸建て」か「マンション」から選びます(今回はマンションを選択します)

3.査定を依頼する予定の物件情報を順番に入力していきます

4.査定結果を連絡する際に必要になる連絡先情報を入力して、「利用規約に同意して申し込む」をクリックします

上記で手続きの流れは終わりです。
不動産会社ではなく、HowMaのスタッフがあなたの自宅を訪れることで、不動産会社の間に入って手続きを進めてくれるので、あとは安心して任せられますよ。
HowMa(ハウマ)を運営する株式会社コラビットの会社情報

HowMaを運営する「株式会社コラビット」は、十数名の少数精鋭チームからなるIT企業です。
リクルートやYahooなどの大手から、三井不動産リアルティといった不動産畑出身のメンバーも揃っています。
代表の浅海剛さんも、もとは一部上場のIT企業出身で、コラビット創立の前にCMSサービス「ラクマス」を立ち上げた経歴の持ち主です。
不動産業界に革新的なサービスを提供しているコラビットの今後に、これからも注目していきたいですね。
コラビットの会社概要
名称 | 株式会社コラビット collabit inc. |
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代表者 | 浅海 剛 |
所在地 | 東京都港区 芝浦1丁目13−10 第3東運ビル 8F |
連絡先 | info@collab-it.net |
まとめ
今回は、匿名で簡単に不動産の査定ができるサービス「HowMa」について紹介してきました。
AIによる査定は画期的なのですが、まだネット上での査定には不安や疑問を抱いている方も少なくないかもしれません。
事実、AIによる査定は完ぺきではありませんが、HowMaの場合は匿名で利用できる点が大きなメリットです。
不動産の売却を検討している方、自分の自宅がいくらで売れるのか知りたい方は、気軽に試してみてはいかがでしょうか?
実際に売却を検討したい方は、オンライン上で媒介契約を結べる「スマート不動産売却」も合わせて活用してみてくださいね。