これまで、不動産を購入する際には、購入する物件を決めた後に住宅ローンの審査を受ける必要がありました。
つまり、いくら借り入れができるか分からない状態で、購入する物件を決めなければなりません。
購入予算が分かってから物件を探せたら便利ですよね。
そこで新しく登場した不動産テックサービスが「モゲパス」です。
モゲパスをひとことで言うと、自分がいくら借り入れできるのか証明してくれる「借り入れ可能額証明書サービス」です。
今回の記事では、モゲパスの特徴と使い方を解説します。
モゲパスのメリットを知れば、損しない住宅購入の強い味方になるはずです。

不動産業界の経験者やITなどに精通しているライターで構成されています。これまで、不動産×ITに関する100以上の商品やサービスを紹介してきました。不動産テックサービスの導入を検討している企業様や、不動産×ITに関する商品の利用を検討している個人の利用者様に向けて、出来るだけわかりやすく解説することを心がけています。
目次
モゲパスの特徴・メリット2選
モゲパスの主な特徴は次の3つです。
- 物件の購入予算が分かる
- 一番良い金利条件の金融機関を選べる
詳しく見ていきましょう。
モゲパスの特徴・メリット1.物件の購入予算が分かる
モゲパスの一番のメリットは、購入する不動産を決める前に、大まかな借り入れ可能額が分かることです。
一般的に、住宅ローンは購入する物件の売買契約が成立した後に正式な審査が始まります。
つまり、購入する物件が決まらない限り、住宅ローンの融資がいくら受けられるのか分からないのです。
状況によって融資がおりないケースや、融資額が購入価格に届かないこともあります。
モゲパスは1,000件以上の住宅ローンの審査データに基づいて計算し、いくら借り入れできるのか前もって知ることができるのです。
モゲパスの特徴・メリット2.一番良い金利条件の金融機関を選べる
モゲパスを活用すると、金利条件を比較して一番良い金融機関を選べるモゲチェックを無料で利用できます。
金利が1%違うだけで、返済額が数十万、数百万円単位で変わります。
最も良い金利条件のローンを選べば、同じ物件を数百万円も安く購入できたことと同じです。
たくさんのローンから、もっとも低いローンをプロの目で探してくれます。
モゲパスの注意点2選
モゲパスを利用する前に、大切な点を2つ確認しておきましょう。
- 証明金額と融資額は同じとは限らない
- 前提条件をクリアしているかどうか
順番に解説していきます。
モゲパスの注意点1.証明金額と融資額は同じとは限らない
モゲパスの注意点は、モゲパスで証明された融資額が実際に融資される金額と同じとは限らないことです。
たとえば、モゲパスで3,000万円の融資可能額が表示されたとしても、銀行から2,800万円しか借りられない可能性もあります。
しかし、予算の基準があるだけで物件探しはスムーズになり、不動産会社も物件購入の手続きが順調に進むでしょう。
モゲパスの借入可能額いっぱいの物件を探すのではなく、余裕を持った物件を選んでおけば問題も小さく済みます。
モゲパスの注意点2.前提条件をクリアしているかどうか
2つめの注意点は、モゲパスの前提条件を満たしているか確認することです。
モゲパスの前提条件は以下の5つ。
- 金融市場や金融機関の審査基準に大きな変動がないこと
- 物件価格と金融機関の評価額に大きな乖離がないこと
- ユーザーの勤務先や経営する会社が過去3年間赤字ではないこと
- ユーザーが日本国籍又は永住権を持っていること
- ユーザーが有担保の借り入れを行っていないこと
条件を満たしていない人がモゲパスを実行した場合、金額は発行されますが、金融機関からの融資額と大きな差が出る可能性が高くなります。
上記5つをすべてクリアしているか確認してから利用するのがおすすめです。
モゲパスに関する口コミ・評判
モゲパスは2018年にスタートしたばかりの新しいサービスです。
そのためか、実際に利用した方の口コミで参考になりそうなものが見つけられませんでした。
確認ができ次第、こちらに追記していきます。
ツイッターではモゲパスの記事を大勢がシェアしていたことからも、期待感や興味関心を持っている人が多い印象です。
モゲパスと提携している不動産会社
モゲパスで証明された金額をもとに、モゲパスと提携している不動産会社から物件提案を受けられます。
モゲパスが提携している不動産会社は2021年12月末時点、10社です。
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- 三菱地所レジデンス
- 住友林業
- LIFULL HOME’S
- リノべる。
- RENOSY
- コンドミニアムアセットマネジメント
- TERASS
- ARUHI 不動産
- TERASS
- CENTURY 21
- TERASS
- ハウスボカン
提携する不動産会社も増え、マンションだけでなく一戸建てを希望する方も利用できます。
マンション・一戸建てともに、中古から新築まで幅広いニーズに合わせた対応に期待できそうですね。
モゲパスの使い方を画像で解説!
モゲパスを利用する手順を画像つきで解説します。
1.モゲパスの公式サイトにアクセスし「モゲパスの発行へすすむ」をクリック
2.メールアドレス(Google・FacebookアカウントもOK)でユーザー登録
3.メール登録完了後、利用規約を確認しチェックを入れて「プロフィール入力へ進む」をクリック
4.予算・希望物件・条件を選択
5.基本情報・仕事情報を入力
6.入力した内容を確認し「モゲパスの発行を申し込む」をクリック
以上でモゲパスの申請は完了です。
最短で当日にパスが発行されるので、しばらく待ちましょう。
モゲパスの運営会社情報
モゲパスを運営する株式会社MFSを紹介します。
代表は中山田明さん。
東京大学経済学部を卒業し、ベアスターンズ証券会社では日本で初めて住宅ローンを証券化する事業に関わってこられました。
その後、新生銀行で住宅ローン証券化を指導し、アルヒ株式会社でも住宅ローン購入プログラム作成の経験をお持ちです。
アルヒ株式会社のCFOに就任後、MFS株式会社を設立し現在に至っています。
モゲパスを運営するMFSの評判は良い?
本日6.3億円の調達を発表しました。新生企業投資、ITV、ディープコア、日本ベンチャーキャピタル、中銀リースからの出資です。コロナ真っ只中の時から投資家巡りを始めたのですがCFO平山さん(@R_from_Japan )の粘り強い交渉のお陰で実現しました。
今後はAIとマーケ投資を強化します!モゲモゲ♪
— 塩澤 崇|モゲチェック|取締役COO@MFS (@takashishiozawa) February 15, 2021
モゲパスを運営するMFSは2021年2月に6.3億円の調達を発表しました。
投資家からの期待がとても高いとともに、多くの監視の目が付くことにもなります。
会社の安定性やガバナンスがより強化されておりサービスを使う側としても安心できますよね。
MFSの会社概要
社名 | 株式会社MFS |
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代表者 | 中山田 明 |
所在地 | 東京都千代田区大手町1-6-1 大手町ビル2階 FINOLAB |
資本金 | 1億円(2020年6月30日時点) |
設立 | 2009年7月(2014年10月株式会社MFSに商号変更) |
事業内容 | オンライン住宅ローンサービス「MOGECHECK モゲチェック」 オンライン不動産投資サービス「INVASE インベース」 |
まとめ
モゲパスは、不動産を購入する前に借り入れ可能額が分かる便利なサービスです。
人生で最も大きな買い物になるかもしれない不動産購入やローンの選択には、「本当にこれが最適なのか」「どれを選べばよいのか」と不安や疑問が尽きません。
モゲパスなら不安を解消し、よりよい金利条件で住宅ローンを借りられるように、借り手の立場で最適なアドバイスが受けられます。
住宅の購入を検討しているなら、最適な住宅ローンを簡単に選べる「モゲパス」を活用して、幸せな生活設計をしてみてはいかがでしょうか。