「老後資金が心配なので株やJ-REITに投資をしたい」
「J-REITを購入したいがどういった商品なのかよくわからない」
など、資産運用や老後資金の確保のためにJ-REITを投資対象として考える人が増えています。
J-REITは、東京証券取引所に上場している不動産を対象にした上場投資信託です。
元々は米国で発展しましたが2001年9月から日本でも取り扱いができるようになりました。
J-REITは、不動産投資法人が投資家から集めた資金や銀行などの金融機関からの借入金を使い、不動産投資を行って得た利益を分配する仕組みです。
分配金利回りは3%台~4%台と高く、株価と比べると価格の上下も少ないので、安定した投資先として人気が高まっています。
安定した運用が期待できるのでJ-REITを活用した投資信託も多いです。
今回は、J-REITが人気の理由とJ-REITを活用した投資信託として人気の高いニッセイJ-REITについて解説します。
目次
J-REITが人気の理由3選

老後資金として2,000万円が必要という話が話題になりましたが、老後資金を確保するために投資を始める人が増えています。
中でも、J-REITは、分配金利回りの高さと運用が安定していることから人気の金融商品です。
ここでは、J-REITの人気の理由3選、
- 少額から不動産投資が始められる
- 売買がしやすい
- 分配金の利回りが高い
について解説します。
少額から不動産投資が始められる
個人で不動産投資を行う場合は多額の自己資金を用意する必要があります。
不動産投資ローンを使うケースが多いですが、区分ワンルームマンションの場合は数百万円、アパートの場合は数千万円の頭金が必要です。
その点、J-REITは1株数万円から購入することができます。
2022年4月19日時点の積水ハウス・リート投資法人の株価は79,500円です。
多額の資金を用意しなくても10万円以下で不動産投資を始められます。
売買がしやすい
不動産投資の場合は、物件の購入、売却に最低でも1か月程度は掛かります。
長いと3か月程度掛かることもあります。
J-REITは東京証券取引所に上場している上場投資信託なので、株式と同じように取引時間内であればいつでも売買が可能です。
個人で不動産投資を行うよりも流動性が高いことがJ-REITの魅力と言えます。
分配金の利回りが高い
J-REITの一番の魅力と言えるのが分配金利回りの高さです。
2022年4月時点の銀行の普通預金利回りは年率0.001%なので、100,000円預けても年間の利息は1円にしかなりません。
一方でJ-REITの分配金利回りは3%台~4%台が中心となっており、普通預金と比べると300倍以上の利息を受け取ることができます。
J-REITは2種類に区分される

J-REITの投資対象は不動産ですが、不動産にも投資用マンション、オフィスビルや商業施設、ホテル、倉庫など様々です。
J-REITの投資方法は、いくつもある用途の中から得意な分野1つに絞って投資する単一用途特化型といくつか組み合わせて投資を行う複数用途型に2種類に区分されます。
それぞれのメリット・デメリットを理解して投資する必要があります。
単一用途特化型
単一用途特化型は、投資用マンションやオフィスビルなど一つの用途に特化して投資を行うREITです。
得意分野に投資を集中させることで高い収益を目指します。
ホテルやオフィスビルへの投資を行うREITの場合、景気の上昇局面では分配金は増配し株価も上昇しますが、落局面では分配金の減配、株価が下落する可能性もあります。
投資用マンションなどの居住系は、景気の影響を受けにくく安定した収益を得ることができますが、分配金の利回りはホテルやオフィスビルなどと比べると低めです。
単一用途特化型の場合は、その用途の収益状態が悪くなるとリスク分散できないので長期間低迷するケースもあります。
複数用途型
複数用途型は、ホテルと投資用マンション、商業施設とオフィスビルなど、複数の用途を組合せて投資を行います。
複数の用途に投資することでリスクを分散することができるので単一用途特化型と比べると安定性の高いREITです。
2種類の用途に投資する場合を複合型、3種類以上又は用途を限定しない場合を総合型と言います。
収益は安定しますが分配金や株価の上昇については単一特化用途型よりも低いケースが多いです。
ニッセイJ-REITとは?

投資信託は株式や債券など投資対象は様々ですが、安定した収益を得やすい不動産投資を行っているJ-REITに投資をしている投資信託もあります。
中でもニッセイアセットマネジメントが運用するニッセイJ-REITはJ-REITを投資対象とした投資信託の中でも人気の高い商品です。
ここでは、ニッセイJ-REITの特徴について、
- ニッセイアセットマネジメントが運用する投資信託
- 8種類以上の商品から選べる
- 今後の見通しなどマーケット情報が充実
を解説します。
ニッセイアセットマネジメントが運用する投資信託
ニッセイJ-REITは、ニッセイアセットマネジメントが運用する投資信託です。
上場J-REIT全銘柄を対象とし、不動産投資のJ-REITと有価証券としてのJ-REITの側面から評価、分析を行って銘柄選定を行っています。
ニッセイJ-REITシリーズには、ニッセイJ-REITファンド、ニッセイJリートオープン、ニッセイJリートインデックスファンドなどがあります。
8種類以上の商品から選べる
ニッセイJ-REITファンドには毎月決算型と年一回決済型、ニッセイJリートオープンには毎月決算型と年一回決算型に加えて米ドル投資型タイプ、ニッセイJ-REITインデックスファンドには通常型と確定拠出年金制度型などもあります。
分配金の支払い回数や米ドル投資、確定拠出年金制度型など8種類以上の投資信託の中から自分の投資スタイルにあった商品を選ぶことができます。
今後の見通しなどマーケット情報が充実
ニッセイアセットマネジメントは、1995年4月に設立された日本生命グループの資産投資会社で純資産750憶、運用資産31兆円です。
日本生命が長年培ってきた資産運用のノウハウを活かし、生命保険の資産運用の特徴でもある長期的、安定的な資産運用を行っています。
日本生命グループは世界各国の資産運用会社と提携、グループネットワークを構築しており、最新の情報を得やすく、今度の見通しなどのマーケット情報は非常に充実した内容になっています。
ニッセイJ-REITファンド(毎月決算型)の特徴3選

ニッセイJ-REITシリーズでも人気が高いのがニッセイJ-REITファンド(毎月決算型)です。
2022年4月12日時点の純資産総額は約1,032憶円で基準価格4,226円、分配金40円/月となっています。
ここではニッセイJ-REITファンド(毎月決算型)の特徴3選、
- 分配金を毎月もらえる
- J-REITが主要投資対象
- ニッセイアセットマネジメントが運用する国内REIT人気NO.1
について解説します。
分配金を毎月もらえる
ニッセイJ-REITファンド(毎月決算型)は毎月分配金が受け取れる点です。
2022年4月12日時点の決算では、基準価格4,226円、分配金40円/月となっており、分配金の利回りは11.3%となっています。
投資信託の場合は分配金の再投資も可能です。
再投資を選択すれば購入時手数料の負担や購入手続きといった手間を省けるだけでなく、一度受け取って再度投資するよりも高い福利効果が得られます。
J-REITが主要投資対象
ニッセイJ-REITファンド(毎月決算型)はJ-REITが主要投資対象です。
J-REIT全銘柄の中から銘柄を絞ってポートフォリオを形成しています。
不動産投資のJ-REITと有価証券としてのJ-REITの側面から評価、分析を行う独自の手法で銘柄選定を行っています。
ニッセイアセットマネジメントが運用する国内REIT人気NO.1
2022年4月時点のニッセイアセットマネジメントが取り扱う国内REITの商品は全部で21種類ありますが、ニッセイJ-REITファンド(毎月決算型)は21種類の中で人気ランキング1位です。
ニッセイアセットマネジメントの会社概要

ニッセイアセットマネジメントの詳細情報は以下の通りです。
会社名 | ニッセイアセットマネジメント株式会社 (英文名 Nissay Asset Management Corporation) |
株主 | 日本生命保険相互会社(100%) |
設立年 | 1995年 |
資本金 | 100億円 |
所在地 | 本店:〒100-8219 電話: 03-5533-4000(代表) |
まとめ
J-REITは、投資対象を不動産投資に限定した上場投資信託です。
分配金利回りの高さと株価に比べると安定した値動きをすることから長期の資産形成を目的とした投資家に人気があります。
安定した運用が期待できることからJ-REITを対象とした投資信託も多く、日本生命グループの資産運用会社であるニッセイアセットマネジメントが運用するニッセイJ-REITファンド(毎月決算型)は、毎月分配金を受け取ることができ、10%を越える利回りの高さから人気の投資信託です。
これから投資を始めようと考えている人は、一度ニッセイJ-REITファンド(毎月決算型)を検討してはいかがでしょうか。