不動産会社の営業の方は、土日も関係なく働いたり、勤務時間外でも顧客との対応に追われたりする日々が続いているのではないでしょうか?
顧客対応にかかる時間や負担が大きすぎて、本来の業務に時間をかけられないと悩んでいる方も多いはず。
そんな中、2019年に不動産仲介の業務効率改善サービス「PropoCloud(プロポクラウド)」がリリースされました。
PropoCloudを運営しているのは、中古マンション売買サイト「カウル」や「マンションジャーナル」を運営している「株式会社Housmart」です。
2019年3月にスタートしたPropoCloudは、サービスを開始して2年の2021年3月には1都3県200店舗以上に導入されています。
今回の記事では、「PropoCloud」を使うことによって具体的にどんなメリットが得られるのか、利用者の評判はどうなのかなど詳しく解説をしていきます。
日常の仲介業務の効率改善に苦心している不動産関係者の方は、ぜひ参考にしてください。
PropoCloud(プロポクラウド)の公式サイトはこちら⇒

不動産業界の経験者やITなどに精通しているライターで構成されています。これまで、不動産×ITに関する100以上の商品やサービスを紹介してきました。不動産テックサービスの導入を検討している企業様や、不動産×ITに関する商品の利用を検討している個人の利用者様に向けて、出来るだけわかりやすく解説することを心がけています。
目次
PropoCloud(プロポクラウド)のネット上の評判・口コミ
まずは、PropoCloudに関するネット上のユーザーの声を調べてみましたので、いくつか紹介します。
PropoCloud(プロポクラウド)を実際に利用した不動産会社の口コミ・評判
まず、実際にPropoCloudを導入した企業の口コミを紹介しましょう。

PropoCloudを導入したきっかけは、「自動追客」という言葉に惹かれたからです。
PropoCloudは、お客様の希望条件に合った物件情報を、新規で物件が発売されたタイミングや価格が変更された場合に自動的に提供してくれるのがうれしいですね。
特に驚いたのが、経過年数に応じた物件の価値とローン残債の推移を数値で表示できる機能です。
不動産を購入するお客様へのセールストークを行う際に、最も伝えたいポイントを分かりやすく説明できるので、とても助かっています。
今までは夜遅くまでかかっていた追客業務を自動化できているので、利用コストは十分回収できていると感じています。

私の会社は、中古物件の販売からリノベーションまで行なっている不動産会社です。
常にお客様の予算に応じて物件の選定やリノベーションのプランを考える必要があるため、どうしても問い合わせから実際の購入に至るまでの期間が長くなってしまいがちでした。
その分、追客も長期間粘り強く行う必要があったのですが、「自動追客」ができるPropoCloudの存在を知り、導入することにしました。
PropoCloudは、長期間の追客を自動で行なってくれるので、これまでフォローしきれていなかったユーザーの対応にも手が回るようになりました。
これまではレインズを中心に情報収取をしていたのですが、レインズが停止してしまう期間などにPropoCloudを代用できた点もよかったです。

リソースの問題で、弊社に問い合わせをいただいたお客様へのフォローが十分にできていない点が課題だと感じていました。
また、電話やメール中心のインサイドセールスの必要性を強く感じていたタイミングで、知り合い経由でPropoCloudの存在を知りました。
これまで他のツールの営業はよくかかってきていたのですが、導入に手間のかかるものが多く敬遠していました。
一方、PropoCloudはデータベースを自社で作成する必要がなく、すぐに導入できる点が魅力的でした。
PropoCloudのメールデザインはスマホでも見やすく、お客様目線で分かりやすく使いやすい点もよかったです。
メールに掲載される情報が最低限に抑えられているため、メールからの流入が増えるように設計されている点も気に入っています。
PropoCloud(プロポクラウド)に関するツイッター上の口コミ・評判
”1人の営業パーソンが通常の約30倍に当たる600人以上の顧客を担当できた”
”従来は物件探しから実際に提案するまで1人の顧客に対して45分〜50分ほどの時間がかかっていたが、PropoCloudでは最初に約1分ほどで顧客の情報や希望条件を入力しておくだけでいい”https://t.co/EiU0eq0LBo
— あかべこ@careersearch (@akabekoAsp) January 23, 2020
使いたい!話聞いてみよう🤔
ハウスマート、不動産仲介向けSaaSサービス「PropoCloud」–AIで顧客管理と物件選定 https://t.co/qs4VrWz4Wu @cnet_japanより— 渡邊 亮介 (@rw0906_estgroup) February 28, 2019
BtoBのサービスということもあって、Twitterでの口コミなどは少なかった印象です。
ただ、対象エリアが絞られているにも関わらず、開始スタートから5ヶ月で30店舗入、2年で200店舗が導入した実績がありますので、今後も多くの不動産会社に導入されていくのではないでしょうか。
PropoCloud(プロポクラウド)の公式サイトはこちら⇒
PropoCloud(プロポクラウド)の特徴・メリット7選
次に、PropoCloudのメリットや特徴について解説していきます。
主な特徴は以下の7つ。
- 顧客のアクションが可視化される
- AIが条件に合った物件を自動で選定してくれる
- 購入時の諸経費を自動で算出してくれる
- AIによる将来的な不動産価格の推定もできる
- 導入した当日から使える
- 追客の効率が大幅に向上する
- 独自のデータベースを持っている
それぞれ見ていきましょう。
PropoCloud(プロポクラウド)の特徴・メリット1.顧客のアクションが可視化される
PropoCloudは、やり取りをしている不動産の購入希望者の動きを、管理画面で逐一チェックすることができます。
出典: PropoCloud
やりとりが履歴として残るので、対応もれの心配もありません。
また、メールの開封や特定の物件への「いいね」など、顧客の動きを細かく把握できるため、見込み度合いの高い顧客に対して効率的な営業活動を行うことができます。
PropoCloud(プロポクラウド)の特徴・メリット2.AIが条件に合った物件を自動で選定してくれる
PropoCloudを活用すると、顧客が物件の条件を入力するだけで、自動的におすすめの物件を提案してくれます。
出典: PropoCloud
本来であれば、不動産会社の担当者が何十分もかけて物件を調べ、条件に合ったものを選び出さなければならないため、大幅な時間短縮につながります。
PropoCloud(プロポクラウド)の特徴・メリット3.購入時の諸経費を自動で算出してくれる
PropoCloudを使えば、本来担当者が計算・解説しなければいけない物件購入後にかかる諸経費も、自動で計算されます。
出典: PropoCloud
ひとつひとつ計算する手間が省けるのは大きいですよね。
PropoCloud(プロポクラウド)の特徴・メリット4.AIによる将来的な不動産価格の推定もできる
PropoCloudは、購入したときだけでなく、将来的に売却する際の価値などもAIで推定可能です。
出典: PropoCloud
将来売却する際に、高い資産価値が残っていることを示すことができれば、説得力のあるセールストークを展開できるのではないでしょうか。
PropoCloud(プロポクラウド)の特徴・メリット5.導入した当日から使える
不動産テックサービスが増えてきた今、便利なサービスは毎日のように誕生しています。
ただ、役に立ちそうだからと安易に新しいサービスを導入すると
- 膨大なデータ等の移行作業
- すべてのスタッフが操作方法を教えなくてはならない
などの手間がかかることも多いです。
PropoCloudは、独自のデータベースで物件情報を集約しているため、導入後に物件登録の作業が必要ありません。
導入したその日からすぐに利用ができる上に、シンプルで分かりやすい設計なので誰でもすぐに使いこなせます。
PropoCloud(プロポクラウド)の特徴・メリット6.追客の効率が大幅に向上する
PropoCloudを活用すると、テンプレでカンタンに文章を作れたり、自動で顧客との対応を進めてくれたりします。
常に顧客とのやり取りに時間を取られていた方は、より優先順位の高い仕事に時間を費やせるようになります。
PropoCloud(プロポクラウド)の特徴・メリット7.独自のデータベースを持っている
PropoCloudの運営会社のHousmartは、中古マンション購入のポータルサイト「カウル」の運営を通じて、独自のデータベースを確立しています。
PropoCloudを導入したその日からデータベースを利用できるので、買い手にとっての選択肢も広がりますね。
PropoCloud(プロポクラウド)の公式サイトはこちら⇒
PropoCloud(プロポクラウド)のデメリット・注意点2選
続いては、PropoCloudのデメリット・注意点
- 利用できるエリアが限定的
- 対応は居住用中古マンションと新築戸建のみ
について解説していきましょう。
PropoCloud(プロポクラウド)のデメリット・注意点1.利用できるエリアが限定的
PropoCloudを利用できるエリアは、下記の1都3県のみです。
- 東京都
- 神奈川県
- 埼玉県
- 千葉県
他の地域では、残念ながら利用することはできません。
ただ、サービス開始から順調にエリアを拡大しているため、今後の発展にも期待しましょう。
PropoCloud(プロポクラウド)のデメリット・注意点2.対応は居住用中古マンションと新築戸建のみ
PropoCloudのデータベースに掲載されているのは、居住用中古マンション、新築戸建(オーナーチェンジ物件除く)のみです。
投資用のマンションや、土地・アパートなどは対象外であることに注意しましょう。
PropoCloud(プロポクラウド)の運営会社Housmartの会社情報・会社概要
PropoCloudを運営しているのは、株式会社Housmartです。
代表の針山さんは、一橋大学を卒業後に大手の不動産会社で仲介業をしていたエリートサラリーマンでした。
2014年9月に株式会社Housmartを立ち上げ、テレビや雑誌などでも取り上げられています。
株式会社Housmartの会社概要
会社名 | 株式会社Housmart (ハウスマート) |
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本社 | 東京都中央区日本橋3-6-2 日本橋フロント1F |
TEL | 03-6264-2410(代表) |
代表取締役 | 針山 昌幸 |
設立 | 2014年10月 |
資本金 | 1,191,438,484円(資本準備金含む) |
株式会社Housmartのサービス1.カウル
HousmartはPropoCloud以外に、大きく2つのサービスを提供しています。
そのうちのひとつが、AIを活用した透明性の高いマンション購入プラットフォーム「カウル」です。
2016年にサービスを開始した「カウル」は、2021年には会員数が10万人を突破しました。
物件の推定価格と将来的な価格の推移をAIで調べることができる便利なサービスです。
株式会社Housmartのサービス2.マンションジャーナル
「マンションジャーナル」は、中古マンションを購入する際に多くの人が疑問に思うポイントを解説してくれているメディアです。

非常に丁寧で分かりやすい記事が多数公開されているので、これから中古マンションの購入を検討されている人はぜひ活用してみてください。
まとめ
今回は、株式会社Housmartが運営する「PropoCloud」について紹介してきました。
リリースから3年で200店舗に導入されている、実績あるサービスです。
仲介業務の無駄が改善されれば、不動産会社の生産性はグッと高まるでしょう。
PropoCloudが、仲介業者のスタンダードになる日も遠くないかもしれませんね。