新しい家を借りる時、夢のマイホームを購入する時。
物件探しはとてもワクワクする一方で、条件に合った物件を絞り込むには手間がかかります。
気になる物件をすべて内見したくても、さまざまな事情で叶わないことも多いのではないでしょうか。
また、不動産会社の立場からしても、実際に契約されるか分からない物件に、何度も内見案内をするのは負担が大きいもの。
そんな中、新しい不動産テック技術として誕生したのがVR内見です。
VR内見は、実際に物件を見に行かなくても、バーチャルの映像として部屋の中を内見できるサービス。
不動産業界でも注目を浴びているVR内見ですが、不動産大手ポータルサイト「SUUMO」の正式メニューとしてROOVというVR内見サービスが導入されました。
不動産VR内覧サービスを展開するスタイルポート、リクルート住まいカンパニーが運営する国内最大級の不動産ポータ… https://t.co/aLp5Y2JE0t pic.twitter.com/LuXvosMfRV
— PR TIMESニュース (@PRTIMES_NEWS) April 10, 2019
ROOVを運営するのは、2017年に創業された「株式会社スタイルポート」。
今回の記事では、不動産業界の無駄を大幅に減らす可能性を秘めたVR内見サービス「ROOV」の特徴や評判について、詳しく紹介していきます。

不動産業界の経験者やITなどに精通しているライターで構成されています。これまで、不動産×ITに関する100以上の商品やサービスを紹介してきました。不動産テックサービスの導入を検討している企業様や、不動産×ITに関する商品の利用を検討している個人の利用者様に向けて、出来るだけわかりやすく解説することを心がけています。
目次
VR内見のメリットを「売り主」「買い主」「不動産会社」の視点から解説!
最初に、ROOVそのものの特徴ではなく「VR内見」の技術から得られるメリットについて立場別にまとめてみました。
売り主から見たVR内見のメリット
まず、物件の売り主(貸し主)側から見たVR内見のメリットは
- 内見依頼のたびに日程調整をする必要がない
- 内見依頼のたびに部屋の片付けをしなくてよい
- 実際の内見に来るのは契約に至る可能性が高い顧客のみ
の3つです。
内見の対応負担が大きく減る上に、実際に内見に来る顧客はVR内見を見た上で来店を希望しているので、契約を結んでくれる可能性が高くなります。
買い主から見たVR内見のメリット
次に、買い主から見たVR内見のメリットは
- 多くの物件を内見できる
- 契約する可能性の高い物件だけ実際の内見をすればよい
の2点です。
通常の内見は、仕事終わりや休みの貴重な時間を使って足を運ぶ必要があります。
実際に見てみたい物件が複数あったとしても、時間の都合などである程度事前に絞らなければいけません。
VR内見であれば、実際に足を運ぶ必要がないので、多くの候補物件をしっかりと比較できます。
不動産会社から見たVR内見のメリット
最後に、不動産会社から見たVR内見のメリットは
- 内見案内の手間が大幅に減る
- 顧客が不動産会社を選ぶ際の差別化ポイントになる
等です。
契約に至る可能性が低くても、顧客からの要望があれば何度でも内見の対応をしなければいけません。
VR内見を利用すれば物理的に足を運ぶ必要がありませんし、実際に内見まで行う物件は購入意欲が高くなるので、時間対効果が高まります。
また、購入希望者の内見負担が減るため、他の不動産会社と比べた際の差別化要因にもなります。
ROOVのVR内覧の特徴は?実際にデモ体験もできます!
続いては、ROOVのバーチャル内覧の具体的な特徴について説明をしていきます。
特徴を大きく3つに分けてみると
- 間取りを俯瞰して閲覧できる
- 部屋の寸法を測れる
- 家具の仮レイアウトできる(家具・色の変更も可能)
です。
それぞれ説明していきましょう。
ROOVのVR内覧の特徴1.間取りを俯瞰して閲覧できる
ROOVのVR内覧では、室内の映像を移動しながら見れることはもちろん、全体を俯瞰した間取り図も閲覧できます。

VR内覧時は細かいポイントに目が行きがちですが、それぞれの部屋の配置や広さを考える際にとても参考になりますよ。
ROOVのVR内覧の特徴2.部屋の寸法を測れる
ROOVのVR内覧では、実際と同じように寸法を測ることができます。

わざわざ内覧をしなくても、今使っている冷蔵庫や洗濯機、本棚やベッドなどを実際におけるのかどうかチェックできるわけです。
ここまで来ると、実際の内覧と変わりが無くなってきますよね。
ROOVのVR内覧の特徴3.家具を仮レイアウトできる(家具・色の変更も可能)
ROOVのVR内覧のさらにすごい点は、VR内に家具を設置して、居住した際のイメージができる点です。
空室の状態の部屋は広く感じるものの、実際に家具や家電を置くとまた雰囲気が変わります。

VR内覧の時点で家具を置いてみることによって、空室時と居住時のギャップを埋めることができます。
家具の種類や色まで変えられる機能もついており、ROOVがどれだけ細部にこだわっているかが伝わりますね。
ROOVのVR内覧を今体験してみましょう!
以上がROOVのバーチャル内覧の特徴です。
ただ、文章だけでは伝わり辛い部分もあると思うので、興味のある方はぜひ実際に体験してみてください。
ROOV運営会社の株式会社スタイルポートの公式HPに、ROOVを実際に体験できるデモページが用意されています。
PCやタブレットだけでなく、スマホにも対応しているので、ぜひ試してみて下さい。
ROOVに対するネット上の評判や口コミ
次世代型不動産サービスROOVの登場に対して、ネット上の人たちはどのような意見や感想を持っているのでしょうか?
リアルな声を拾うため、Twitterでの投稿をいくつかシェアしてみたいと思います。
これは便利、見てみたい。内覧の時間節約は正義すぎるw 時間と体力まじ奪われる…。
不動産VR内覧サービスを展開するスタイルポート、リクルート住まいカンパニーが運営する国内最大級の不動産ポータルサイト『SUUMO』の正式メニューとして『ROOVⓇ』を提供 https://t.co/MP76dgyHhB @PRTIMES_JPより— Atsushi Hara (@atsushi_hara91) April 11, 2019
これは詳しくお話聞いてみたいなぁ
不動産業界に革命を起こすか!? VR内覧システム「ROOV」 | 特集 | https://t.co/jD9gC9ekBJ https://t.co/eUmUVOMI0L
— 関根健太 (@sekine_kenta) January 28, 2019
クオリティも高くてサクサク動くのが欲しいです
> 映像のクオリティが高すぎても物件を選ぶポイントになりません。そこでディテールよりもスマホでサクサク動くことを目指しました
—
不動産業界に革命を起こすか!? VR内覧システム「ROOV」 | 特集 | https://t.co/8AgpZ3v3CK https://t.co/l6qqvvh01b— kei natsui (@kei_natsui) January 12, 2019
青田売りでは自分の買う部屋のMRはないことが通常で、図面のみで判断するよりVRがあれば役立つのはわかる
>新築マンションの購入を検討する際に「VRによる内覧が役立つ」と答えた人は対象者(1030人)の89%を占めた。
—
スタイルポート、手軽にマンションVR内覧: 日本経済新聞 https://t.co/16jIxz86tj— kei natsui (@kei_natsui) November 27, 2018
良い反応のツイートだけをピックアップしたわけではないのですが、ポジティブな意見ばかりでした。
多くのユーザーがROOVに対して期待感を寄せていることが分かりますね。
ROOVの運営会社情報
最後に、ROOVを運営している株式会社スタイルポートについて紹介をしておきます。
スタイルポートは2017年10月に設立された新しい会社です。
東京の表参道にオフィスを構えており、採用活動も積極的に行っています。
株式会社スタイルポートの会社概要
会社名 | 株式会社スタイルポート |
---|---|
設立 | 2017年10月11日 |
資本金 | 11億372万円(資本剰余金含む) |
本社 | 東京都渋谷区神宮前4-3-15 東京セントラル表参道 |
代表者 | 間所 暁彦 |
スタイルポートはグリーベンチャーズ株式会社から2.5億円の資金調達を実施
スタイルポートは、昨年2018年の1月31日グリーベンチャーズ株式会社から2.5億円もの資金調達を実施しました。
創業からわずか3か月程度での資金調達ですから、早い段階から将来性を高く評価されていたわけですね。
参考記事: VRを使った不動産内見 総額約2.5億円の資金調達 | MoguraVR News – VRの「いま」を掘りだすニュースメディア
2019年4月10日に不動産大手ポータルサイトSUUMOの正式メニューとして採用
記事のタイトルでも記載した通り、2019年4月10日から、SUUMOの正式メニューとしてROOVは採用されました。
SUUMOは、不動産3大ポータルサイトにも数える巨大メディアですから、ROOVの認知度はさらに広まっていくのではないでしょうか。
まとめ
今回の記事では、VR内覧サービスのROOVについて詳しく紹介してきました。
SUUMOの正式メニューに採用されているROOVは、より多くの人に認知されていくことになるでしょう。
内見対応で時間を取られている不動産関係者の方は、導入を検討してみてはいかがでしょうか?
最後までご覧いただき、ありがとうございました。