ここ数年で、投資や資産運用の新しい手段としてソーシャルレンディングの人気が高まり続けています。
ソーシャルレンディングの運営会社も増え続けており、サービスごとに特色も大きく異なるため、どこがよいか迷っている方も多いのではないでしょうか。
預ける期間が1年~3年以上になる長期運用のサービスもありますが、ここでは最短で3か月、ほとんどが6か月~1年以内の短期運用のおすすめサービスを紹介します。
ソーシャルレンディングで短期運用を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
短期運用におすすめのソーシャルレンディングサービス4選
数か月から1年未満の短期運用が可能な運営会社の中で、おすすめのソーシャルレンディングサービス4選
- CRE FUNDING(シーアールイーファンディング)
- J.LENDING(ジェイ・レンディング)
- LENDEX(レンデックス)
- オルタナバンク
について、順番に紹介していきます。
おすすめのソーシャルレンディング1.CRE Funding(シーアールイーファンディング)


CRE Fundingは、東証一部上場のCREグループが運営する物流不動産ファンドに出資します。
ソーシャルレンディングにおいて、最も気を付けるべきことのひとつが事業者リスクですので、東証一部上場企業という点は非常に安心ですね。
他にも上場企業が関与しているソーシャルレンディングはありますが、東証一部上場企業が直接運営に携わるのはCRE Fundingのみです。
マスターリース契約によってリスク対策もされていますし、物流の専門グループということもあって、安定性はソーシャルレンディングの中でも抜群でしょう。
安定している分金利は低めですが、物流に特化して投資できる唯一のサービスのため、投資ポートフォリオの幅を広げたい方にはおすすめです。
CRE Funding(シーアールイーファンディング)の運営会社情報
会社名 | FUEL株式会社 |
設立日 | 2016年10月 |
従業員数 | 16人 |
本社所在地 | 東京都渋谷区道玄坂1-22-9 AD-O渋谷道玄坂2階 |
おすすめの短期ソーシャルレンディングサービス2.J.LENDING(ジェイ・レンディング)


J.LENDINGは、短期運用に特化したソーシャルレンディングサービスで、ほとんどのファンドが3か月から半年間の運用期間です。
短期と長期のファンドが混ざっている運営会社は多いため、短期のみを行うと決めている方には助かりますね。
ファンドの選定に力を入れた上で、保証会社を挟んで担保も付けたファンドを揃えており、リスク対策にこだわっていることが分かります。
J.LENDINGを運営する株式会社ジャルコは1956年設立と社歴が長く、親会社のJALCOホールディングス株式会社はJASDAQの上場企業です。
事業者リスクの少ない、安心度の高いサービスと言えるでしょう。
J.LENDING(ジェイ・レンディング)の運営会社情報
会社名 | 株式会社ジャルコ |
設立日 | 1956年(昭和31年)3月9日 |
資本金 | 350,000,000円 |
本社所在地 | 東京都中央区日本橋2丁目16番11号 日本橋セントラルスクエア8階 |
おすすめの短期ソーシャルレンディングサービス3.LENDEX(レンデックス)
ファンドの運用期間は1年以内が大半で、短期運用向きと言えるでしょう。
短期にも関わらず、金利が毎月分配されるのも魅力です。
LENDEXを運営する株式会社LENDEXは、ソーシャルレンディングの専門会社で、設立から20年が経っており実績もあります。
LENDEXは多くのファンドに担保をつけているため安全性も高く、短期投資がしたい方におすすめできる総合的に評価の高いサービスです。
LENDEX(レンデックス)の運営会社情報
会社名 | 株式会社LENDEX(レンデックス) |
設立日 | 2000年8月1日 |
資本金 | 194,500,000円 |
従業員数 | 8名 |
本社所在地 | 東京都渋谷区渋谷二丁目1番11号 郁文堂青山通りビル5階 |
おすすめの短期ソーシャルレンディングサービス4.オルタナバンク


オルタナバンクは、非常に多くのファンドを扱っていて種類も豊富なソーシャルレンディングサービスです。
短期運用ファンドも必ず見つかるでしょう。
日本保証による保証付きファンドも多く、ファンドごとに保証有無と担保の種類が分かりやすく記載されているため、安心して出資できるのではないでしょうか。
オルタナバンクを運営するSAMURAI証券株式会社は、2002年の設立でソーシャルレンディングとしての実績も多く、資本金も2億円以上あるため安全度のある運営会社と言えるでしょう。
オルタナバンクの運営会社情報
会社名 | SAMURAI証券株式会社 |
設立日 | 2002年2月 |
資本金 | 200,015,000円 |
本社所在地 | 東京都港区赤坂2丁目17番46号 グローヴ4階 |
ソーシャルレンディングを短期で運用する3つのメリット
ソーシャルレンディングは選ぶファンドによって数か月から数年まで運用期間が異なりますが、短期で運用する場合の3つのメリット
- デフォルトリスクを減らせる
- 事業者リスクを減らせる
- 現金化できるタイミングを増やせる
について解説していきます。
短期運用のメリット1.デフォルトリスクを減らせる


ソーシャルレンディングでは、常にデフォルトに注意する必要があります。
貸し倒れによって預けているお金が元本割れするリスクもありますし、貸し倒れまで起きなくても金利が減る可能性や、回収が遅延する可能性もあります。
最初は順調でも2年や3年の間に経営が悪化することはあるでしょうし、どうにもならない災害が起こるリスクもありますよね。
数か月から1年未満という短期で回収することで、デフォルトのリスクを減らせるのはメリットです。
短期運用のメリット2.事業者リスクを減らせる


事業者リスクを減らせることもメリットです。
今までソーシャルレンディングでは、みんなのクレジットやmaneoなど、事業者の詐欺や虚偽によって投資家のお金が奪われる事件が起きてきました。
今では法律も整備されて故意の事件は起こりにくくはなりましたが、運営会社自体の経営が悪化するリスクや、後から不正が発覚するリスクはゼロにはなりません。
何年も資金を預けた結果引き出せなくなる事態を避けられる点で、短期投資は強みがあるでしょう。
短期運用のメリット3.現金化できるタイミングを増やせる


ソーシャルレンディングは、原則として途中解約ができません。
余剰資金で行う前提ですが、急にまとまった資金が必要になっても引き出せないのがソーシャルレンディングの注意点です。
数年間の長期運用をしている場合はその間お金が引き出せないため、もしもの事態に備えるという点では、数か月で現金に戻せる短期運用は安心できます。
ソーシャルレンディングを短期で運用する2つのデメリット
短期運用にはメリットが多いですが、デメリットも確認する必要があります。
ここでは、2つのデメリット
- 新しい投資先を見つける手間がかかる
- 金利がつかない期間が発生する
について解説していきます。
短期運用のデメリット1.新しい投資先を見つける手間がかかる


ソーシャルレンディングの魅力として、ファンドに投資した後は放置しておけばよい点があります。
株式投資のように毎日値動きがあるわけでもないため、時間や手間をかけたくない方に向いているでしょう。
ただし、短期で投資が終わってしまうと、数か月ごとに新しいファンドを見つけて応募する必要があります。
ソーシャルレンディング業界全体の傾向として、需要に供給が追い付いていないため、新しいファンドにすぐ投資できることはあまりないでしょう。
手間という面で、短期運用はデメリットにもなります。
短期運用のデメリット2.金利がつかない期間が発生する


当然のことではありますが、ひとつの投資が終わると、次の投資先を見つけるまでは金利が付きません。
資金が返済されて新しいファンドを待っている間は金利が0%となるため、投資効率は悪化します。
投資効率を少しでも改善するために他の運営会社に投資する場合は、一度資金を引き出すわけですが、引き出し手数料がかかる運営会社も少なくありません。
下手をすると何か月も資金を放置してしまうリスクには注意が必要でしょう。
短期運用のソーシャルレンディングをおすすめする人・しない人
短期運用のソーシャルレンディングには、デフォルトや事業者リスクを減らすメリットがあります。
現金化できるタイミングも増えるため、初心者でまだ不安が残る方や、資金に余裕がない方には向いているでしょう。
ただし、新しい投資先を見つけるには時間も労力もかかりますし、投資と投資の間は金利が発生しないため投資効率は下がります。
ソーシャルレンディングの経験も積み、できるだけ手間をかけたくない方には長期が向いているかもしれません。
ソーシャルレンディングの短期運用はデフォルトゼロのサービスで


ソーシャルレンディングのサービスを選ぶ上では、運営会社が過去に不正を行っていないのはもちろんですが、デフォルトや貸し倒れが起きたことのない会社がおすすめです。
過去にデフォルト起きたからといってトータルで見れば99%安心できるサービスもありますが、特にこれから始める方は安心を高めたいですよね。
ここでご紹介した4社については過去にもデフォルトはないため、どなたにでもおすすめできる優良ソーシャルレンディングです。
短期間のソーシャルレンディングは本当に儲かる?実際に投資をしている筆者が解説
ここまで短期のソーシャルレンディングを紹介してきました。
短期のメリットとしてリスクは抑えられますが、一方で短期しか運用しなくて本当に儲かるのか気になる方もいますよね。
ここでは実際に投資をしている筆者が短期で儲ける方法について解説します。
短期間のソーシャルレンディングは間を空けずに再投資する


短期間のソーシャルレンディングで儲けるには、間を開けずに再投資することがポイントです。
短期運用が終了した後、現金のまま置いておいてはその間は全く儲からないですよね。
運用終了の後にできるだけ早く新しいファンドに投資すべきでしょう。
1つのサービスだけではすぐに新しいファンドが出ない場合、複数のサービスに登録しておき上手くお金を回すことも重要です。
ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
人気の高まりに合わせて、ソーシャルレンディングの運営会社も増加してきました。
長期だけでなく、数か月から1年未満の短期運用ができるサービスも増えています。
短期運用を行う上では、メリットであるデフォルトリスクや事業者リスクが減る点、またデメリットである手間が増える点や金利のつかない期間がある点をしっかりと理解することが重要です。
単に運用期間が短いだけでなく、ファンド数や実績も考慮した上で、おすすめのソーシャルレンディングサービスを使ってみてはいかがでしょうか。