今回「不動産テックラボ」でインタビューさせていただいたのは、遊休不動産を最大限活用し、地域の活性化をプロデュースしている「株式会社スペリアル」様です。

一般的なリノベーション事業者などとは異なり、

  • 遊休不動産を活用したいオーナー
  • これから事業を始めたい事業者
  • 施設を利用する利用者

の3者にとってWin-Win-Winになるプロジェクトを複数手掛けています。

今回は、株式会社スペリアル代表取締役の荻野智希さん(トップ写真左)と、取締役の吉田柾長さん(トップ写真右)に、オンラインでインタビューをさせていただきました。

事業の内容だけでなく、

「なぜ株式会社スペリアルを立ち上げたのか」

「なぜ単なるリノベーションだけでなく、地域の活性化にこだわっているのか」

など、熱い想いをたくさん聞かせていただきました。

不動産を有効活用できていない不動産オーナーさんや、これから店舗ビジネスを始めたいと考えている方などは、是非最後まで目を通してみてください。

スペリアルの公式サイトはこちら⇨

スペリアル様へのインタビュー内容を紹介していきます

「再生を手がけたNeriba(練馬)イベントスペース」

今回は、スペリアル様へのインタビューとして、全部で10の質問をさせていただきました。

Q&A形式で、順番に紹介をしていきます。

Q1.「スペリアルの遊休不動産再生事業について教えていただけますか?」

「再生を手がけたb.e.park(祖師ヶ谷大蔵)外観」

使われていない物件を、地域や立地などに合わせて再生する事業です。

スペリアルが現地を視察し、その物件の個性的な魅力を発見し、活用方法を提案させていただいています。

地域活性や地域の交流拠点となるような企画運営を得意としております。

具体的な事例を紹介すると、東京都練馬区に「Neriba」という複合施設をプロデュースしました。

施設内には、イベントやセミナーを開催できるスペース、コワーキングスペースやカフェ・バーなども併設し、シェアハウスとして居住できる空間も用意しています。

他にも取り組みとして、日替わりで店長が変わる仕組みを取り入れた「コンテンツバー」なども実施しています。

Q2.「スペリアルの開業支援事業についても教えてください。」

開業したいと考えている挑戦者のサポートをします。

初めての挑戦には資金調達や事業計画、設計施工、集客などの様々なハードルがありますよね。

開業したいという気持ちや挑戦したい意欲はあるけれどノウハウが不足している人に対して、一方的なアドバイスなどではなく、サポーターとして伴走することを大切にしています。

代表の荻野は不動産ベンチャーでの経験から不動産企画運営のノウハウがあり、取締役の吉田は事業開発や飲食コンサルの経験があります。

その他にも、設計デザイン事務所出身のメンバーなど、プロフェッショナルが揃っており、全面的にサポートができる体制が整っているため、全面的なバックアップが可能です。

開業までのサポートをして後は知らないといったスタンスではなく、オープン後までトータルサポートできることがスペリアルの強みです。

また、店舗ビジネスは一般的に労働環境が悪くなりがちで、不安定なビジネスになってしまう傾向があります。

スぺリアルがプロデュースする際は、飲食店だけではなく、シェアハウスやスペースの貸し出しなど、複数のキャッシュポイントを組み合わせることで安定的な運営基盤を確立させています。

事実、すでにこれまでプロデュースした2つの施設はどちらも黒字経営できている状況です。

あわせて、遊休不動産を一つの店舗として活用するだけでなく、いろいろな人たちが集う仕組みをつくることで、地域の活性化に貢献したいと考えています。

Q3.「スペリアルをスタートしたきっかけ・経緯は何ですか?」

「再生を手がけたb.e.park(祖師ヶ谷大蔵)飲食店」

代表の荻野が空き家再生・活用にまちを活性化させる場づくりを掛け算させたいと構想し、そのタイミングで設計デザイン事務所出身の高野と出会ったことで活動を開始しました。

スペリアルの名前も使われてない「スペース」の再生と「リアル」な場づくりから造語として名付けています。

その後、荻野が在籍していた横丁開発の会社で同僚だった吉田がスペリアル1店舗目のNeribaのシェアハウスに入居し、関わるうちにスペリアルを大きくしていきたいと決意が固まり、2店舗目のb.e.parkをプロデュースするタイミングで役員として参画しています。

Q4.「競合・類似サービスと比較した際の独自性などがあれば教えてください。」

独自性・強みは大きく分けて下記の3点です。

  • あえて一等地でない「遊休不動産再生」に取り組んでいる点
  • 単一事業でなくコンテンツを多角的に検討し「複合施設プロデュース」を行っている点
  • 地域活性や地域の交流拠点となるような企画を実際に手掛けて自分たちで運営も行っている点

上記の3つを掛け合わせている点も独自性だと考えております。

Q5.「スペリアルを利用することで、具体的にどういった課題を解決できますか?」

「再生を手がけたNeriba(練馬)バー」

遊休不動産活用と、開業支援の2つの側面に分けて説明させていただきます。

遊休不動産再生活用:うまく活用できていない物件についてご相談頂ければ、企画、プロデュースといった作り込むところから、完成後の運営委託や集客までお力になれます。案件によっては借り上げさせて頂くことも可能です。

開業支援:オープン前はもちろんのこと、オープン後についても総合的に支援させていただいてます。
・オープン前→事業計画、物件探し、資金調達、店舗設計、施工、ブランディング支援、クリエイティブ制作(ロゴ、サイン、イメージデザイン、HP制作等)
・オープン後→集客・広報PR支援等

Q6.「スペリアルをどういった人・企業に使って欲しいと考えていますか?」

地域のために活用したいという想いの不動産所有者様、まちの価値を高めていきたい不動産デベロッパー様等からお話頂けると嬉しいです。

開業を検討している挑戦者の方ももちろん募集しており、特に地域をよりよくしたいという思いをもった方はぜひお声がけいただきたいです。

いずれにしても志ある方々とお仕事できればと考えております。

Q7.「今後のスペリアルの展望など、イメージがあれば教えてください。」

現状、展望として描いているのは下記の3点です。

  • 空き家問題の抑制に貢献したい
  • シェアリングエコノミーの視点で不動産活用を活性化させたい
  • いま携わっている練馬や祖師谷大蔵エリアの場づくり支援や地域活性化、これから関わるまちを面白くする仕掛け人であり続けたい

オンラインがどれだけ進化してもリアルな人の交流は必要であり続けるはずなので、その場づくりは考え続けたいです。

例えば、お隣さんとの関係性のある家族単位のシェアハウスのような住居をつくり、孤独死をなくすなどにも取り組んでみたいです。

Q8.「株式会社スペリアルの社内にはどういった経歴の社員さんが在籍していますか?」

「再生を手がけたb.e.park(祖師ヶ谷大蔵)シェアハウス」

県庁職員から安定を捨てて場づくりに挑戦する方、美容師から美容商品開発経て飲食プロデュースする方、複業で教育の在り方を変えるべく教育劇団を運営している方など、経歴も価値観も大きく違う多様性あるメンバーがこの事業に共感して集まってくれています。

Q9.「不動産テック業界の将来性についての見解があれば教えてください。」

スペリアル自身はスペースシェアリングにより、リアルな場の挑戦のハードルを下げていきたい、応援したいと考えております。

今後、不動産は所有するものでなくシェアするものとして価値観が変容していくと考えております。

ITの力も活用しながら、不動産をより柔軟に活用できるようになっていくことで、所有者視点でも事業者視点でもメリットが大きくなっていくのではないでしょうか。

Q10.「最後にインタビュー記事の読者に向けて、一言お願いします!」

使われていない物件のご相談や、新規開業、店舗展開、リブランディング等を検討している方々のご相談もお待ちしております!

上記の支援はあらゆる手段で実現していきたいと思っております。

パートナー企業様も募集しており、ぜひお気軽にご連絡いただければと思います。

株式会社スペリアルの会社情報

会社名 株式会社スペリアル
所在地 東京都練馬区豊玉北5-15-1
連絡先 info@spereal.com
代表取締役 荻野 智希
取締役 吉田 柾長
資本金 500万円
設立

2018年9月〜 2020年8月法人化

最後に

今回は、熱い思いを持った株式会社スペリアル様の事業内容や、事業にかける思いについて、紹介させていただきました。

2018年設立ではあるものの、法人としてのスタートは2020年からという非常に新しい会社であるスペリアル様ですが、すでに2拠点での複合施設のプロデュース実績があります。

施設としてすでに黒字経営ができている点からも、ただリノベーションをして終わりでなく、不動産オーナー・事業者・利用者の継続的な利益を見据えてプロデュースしていることが分かります。

自分達がどんな事業をしているかという視点に加えて、なぜこういった取り組みをしているのかという想いに感銘を受けたインタビューでした。

今回の記事で「スペリアル様」について興味を持たれた方は、ぜひ下記の公式サイトから気軽に問い合わせしてみてください。

スペリアルの公式サイトはこちら⇨

荻野さん・吉田さん、お忙しい中インタビューにご協力いただき、ありがとうございました!