新型コロナウイルス禍で、不動産業界でも一気にI T化が進みました。
賃貸物件の探索だけでなく、重要事項説明や契約のオンライン化も一般的になっています。
ただし、入居者に納得して物件を選んでもらうには、やはり現地内覧は必須です。
そんな中、不動産会社の担当者を悩ませるのは、「鍵」の受渡しです。
「いい部屋だったのに、鍵が受取れず他の人に先に契約されてしまった!」
「鍵を借りたのに、違う部屋の鍵だった!」
「鍵を紛失してしまった!」
そんな経験はありませんか?
現地内覧時の鍵の受渡しは、まず仲介会社の担当者が管理会社に連絡して内覧の時間を調整した上で、管理会社に赴き鍵を借用します。
そして、内覧が終わったら鍵を返却するため再び管理会社に行かなければなりません。
それだけでも大変なのに、時間を間違えたり、鍵を紛失したりと様々なリスクがあります。
担当者には、どうしても不安やストレスが溜まってしまいます。
そんな不安を一発で解決できる商品・サービスをご紹介します!
IoT鍵ツール「スマサポキーボックス」です。
この商品・サービスを導入することで、煩雑な鍵の受渡し手続きから解放されるばかりではなく、今まで行ってきた不動産賃貸業に関する様々なコストを大幅に削減することができます。
ここでは、スマサポキーボックスの評判・口コミを調査した上で、編集部がメリット・デメリットから料金プランまで徹底解説します!

不動産業界の経験者やITなどに精通しているライターで構成されています。これまで、不動産×ITに関する100以上の商品やサービスを紹介してきました。不動産テックサービスの導入を検討している企業様や、不動産×ITに関する商品の利用を検討している個人の利用者様に向けて、出来るだけわかりやすく解説することを心がけています。
目次
スマサポキーボックスとは
スマサポキーボックスとは、管理会社が賃貸マンション等の部屋の扉に磁石で取り付けるボックス型のデバイスとなります。
専用の「スマサポキーアプリ」をインストールしたスマートフォンを利用することでボックスが開き、中の物理鍵が取り出せる仕組みです。
エントランスホールがオートロックになっているマンションには、スマサポキーアプリと連動するモジュールを共用盤に取り付けることで開錠に対応しています。
これらの仕組みにより、管理会社と仲介会社の鍵の受渡し手続きが不要になります。
しかも、内覧履歴データを活用することでさらなるサービス向上にも繋げることができる優れものです。
スマサポキーボックスの評判・口コミは?実際に導入した企業の声を紹介!
2020年4月にリリースとなったこのサービスですが、すでに多くの管理会社が導入しています。
良い口コミだけでなく、悪い口コミも紹介していくので参考にしてみてくださいね。
スマサポキーボックスの良い評判・口コミ
まずは、スマサポキーボックスの良い評判・口コミを紹介していきます。



スマサポキーボックスの悪い評判・口コミ
次に、スマサポキーボックスの悪い評判・口コミを紹介します。


所謂「分譲賃貸マンション」では、導入に一定のハードルはあるようですが、その他は総じて良い評判が多い印象です。
スマサポキーボックスの強み・メリット3選
スマサポキーボックスの強み・メリットである、
- 鍵の貸し借り手続きが不要に
- 内覧のチャンスを逃さない
- セキュリティを強化、誰が使ったかの履歴も取れる
について紹介していきます。
スマサポキーボックスの強み・メリット1.鍵の貸し借り手続きが不要に
仲介会社は内覧のたびに管理会社まで鍵を借りに行く必要がある上に、返却し忘れや鍵の紛失など、様々なリスクが生じます。
スマサポキーボックスが現地に設置されていれば、これらの手間やリスクから仲介会社は完全に解放され、成約率向上にもつながります。
スマサポキーボックスの強み・メリット2.内覧のチャンスを逃さない
仲介会社が管理会社に鍵を借りに行って、内覧後鍵を返却するまで、数時間から半日程度かかります。
その間、お部屋の鍵はずっと仲介会社のカバンの中入っていて、時間や場合によっては「鍵は借りたが内覧せず」のようなこともあり得るわけです。
他の仲介会社がお客様を現地に案内したくても、「鍵がない」という事態に陥りかねません。
仲介会社同士はライバル関係にあるので、他の仲介会社に現地で鍵を渡してもらうということも基本的にはしません。
ところが、スマサポキーボックスでは、鍵は常に現地の扉に設置されています。
細かい時間単位で、内覧スケジュールを組むことができ、優良顧客を案内できないという機会損失を回避できます。
スマサポキーボックスの強み・メリット3.セキュリティを強化、誰が使ったかの履歴も取れる
では、日本中の全案件が鍵の受け渡しを物理的に行っているかというとそうではなく、ダイヤル式のキーボックスを現地ドアノブに設置するケースもあります。
このやり方は簡便で仲介会社としては楽な方法ではあるものの、セキュリティ上あまり好ましくはありません。
一度ダイヤル番号が知られてしまうと、誰でも室内に侵入することができてしまうからです。
スマサポキーボックスは、内覧希望者のスマートフォン端末のBluetooth機能で、予約した時間にだけ解錠される仕組み。
しかも、いつ誰が解錠したのか全て履歴が残ります。
またこの履歴を使って賃貸運営の戦略を立案することも可能です。
例えば、「問い合わせがあっても内覧に至らないケース」は、仲介会社の協力が得られていない可能性が高いことがわかります。
「内覧されているのに、契約に繋がらないケース」は、実際の部屋のイメージや設備に問題があるかもしれません。
などなど、課題を抽出してそれを潰していく戦略をとることができます。
スマサポキーボックスの注意点・デメリット3選
次に、スマサポキーボックスの注意点・デメリットである、
- 初期費用とランニング費用がかかる
- 電池切れに注意が必要
- スマホやアプリが苦手な方には使えない
について紹介していきます。
スマサポキーボックスの注意点・デメリット1.初期費用とランニング費用がかかる
スマサポキーボックスを利用する為には、同時に「スマサポ内覧サービス」にも加入する必要があります。
初期費用は、管理戸数が1戸の場合、税込で約12万円〜です。
戸数が増えるとその分ボックス費用が追加されます。
その上で、スマサポ内覧サービスのシステム利用料が月額16.5万円(税込)必要です。
ただし、この利用料は、100戸掲載まで固定価格で、それ以上が従量制となります。
したがって、数戸程度の管理戸数だと1戸あたりの導入コストが過大になるので、少なくとも数十戸から100戸程度のボリュームは必要です。
スマサポキーボックスの注意点・デメリット2.電池切れに注意が必要
スマサポキーボックスには単4アルカリ乾電池2本が内蔵されており、寿命は3年前後とされています。
ただ、内蔵電池のみを交換することはできず、ボックス丸ごと買い換える必要があります。
エントランス共用盤のモジュールも同様で、4,5年程度でデバイス交換工事が必要です。
忘れた頃に突然電池切れが生じ、内覧時にボックスから鍵が取り出せないというリスクがあります。
特に、共用盤のモジュールは別途工事が必要となりますので、計画的に交換を進めなければなりません。
スマサポキーボックスの注意点・デメリット3.スマホやアプリが苦手な方には使えない
不動産業界はいまだに電話とFAXで業者間のやり取りを行なっているのが大半です。
なぜかというと、不動産は情報のスピード勝負ですから、メールではなくて電話で素早く意思疎通をすることが求められます。
街の不動産屋には年配の方も多く、スマホでなくガラケーが大活躍中です。
そういう方も一定数いる以上、従来の鍵の貸し借りも継続せざるを得ない環境といえます。
スマサポキーボックスの料金プラン・支払い方法
ここからは詳細の金額プランの説明です。
スマサポキーボックス提供価格(初期費用) |
|
扉用 |
7,700円(税込) |
U字型扉用(U字金具固定) |
11,000円(税込) |
エントランス用(1棟管理用) |
55,000円(税込) ※交換は11,000円(税込)にて新デバイス提供 ※オートロック取付け費は別途お見積もり |
スマサポ内覧サービス導入費用 |
|
システム初期設定料 |
55,000円(税込) |
導入サポート料 |
55,000円(税込) |
ランニング費用 |
|
システム利用料(100戸まで) |
月額16,500円(税込) |
ワンタイムパス利用料 (オプション) |
月額11,000円(税込) |
スマサポキーボックスを利用するまでの流れ
スマサポキーボックスを利用するまでの流れ、
- スマサポキーボックスのホームページから資料ダウンロード
- 商品購入・システム導入
- 管理画面登録・アカウント作成
- 管理物件の取込み
- アプリとキーボックスの紐付け
について5つのステップで説明していきます。
1.スマサポキーボックスのホームページから資料ダウンロード
入力フォームに、会社名や連絡先を登録して、資料ダウンロードボタンを押します。
ただし、ここですぐ資料ダウンロードできるわけではなく、登録した方の連絡先に担当者から連絡が入る仕組みになっています。
2.商品購入・システム導入
担当者との条件交渉が整えば、必要な分のスマサポキーボックスを購入し、スマサポ内覧サービスのシステム購入を行います。
3.管理画面登録・アカウント作成
ユーザー側管理画面にて、アプリ上に表示するロゴや管理会社の情報等を入力します。
そして、このサービスを実際利用する社員のアカウントを設定します。
4.管理物件の取込み
登録用のCSVフォーマットに合わせて、物件を一括登録。
手動による入力・編集も可能です。
5.アプリとキーボックスの紐付け
現地にてキーボックスの取り付けを行い、アプリ上で物件情報とキーボックスの紐付けを行います。
その場で解錠できることを確認できたら設置完了です。
スマサポキーボックスは「広域で物件を管理している会社」におすすめ!
導入実績では、地方都市や首都圏郊外の管理会社が比較的多く、広域で多くの物件管理を実施している会社の活用に効果を発揮しています。
特に、雪が降るエリアでは、道路状況で内覧時間を臨機応変に変更できるこのシステムが大活躍しています。
スマサポキーボックスの運営会社情報
スマサポキーボックスを扱っている会社のご紹介です。
株式会社スマサポの会社概要
株式会社スマサポの詳細情報は以下の通りです。
名称 |
株式会社スマサポ |
本社所在地 |
東京都中央区日本橋 3-6-2 日本橋フロントビル 1F |
代表者 |
代表取締役社長 小田慎三 |
設立年月 |
2015年10月 |
資本金 |
175,000,000 円(資本準備金含む) |
事業内容 |
住まいや暮らしに関するライフサポートサービスの提供と不動産プラットフォームの開発 |
まとめ
スマサポキーボックスは、これまで人による鍵の受け渡しが必要だった賃貸物件の内覧を「もっと簡単に」できる非常に優れたツールです。
スマサポキーボックスの3つのポイントをまとめてみました。
- 鍵の貸し借り手続きが不要に
- 内覧のチャンスを逃さない
- セキュリティを強化、誰が使ったかの履歴も取れる
スマサポキーボックスは、管理会社からすると人件費の抑制に繋がり、仲介会社からすると物件成約率の向上に繋がる優れた商品です。
特に広域に多くの管理物件を抱える管理会社には導入のメリットが大きいので、一度資料請求してみてはいかがでしょうか。
今後も、IT技術の発展で、不動産の世界がどんどん面白くなりそうですね。