今回不動産テックラボでインタビューをさせていただいたのは、内見予約から審査の手続きまでをペーパーレス化する「Sumai Entry」を運営している株式会社いい生活様です。

基幹システムと直結できる唯一のサービスで、物件情報や顧客情報を一元管理できるため、更新もれによるトラブルの心配や情報入力の手間がありません。

賃貸管理のDXをひとつのシステムで完結させたい方に、ぜひチェックしていただきたいインタビューです。

株式会社いい生活様へのインタビュー内容を紹介します

それでは早速、「株式会社いい生活様」へのインタビュー内容を紹介していきましょう。

Q1.「今回はインタビューのお時間をいただきありがとうございます。まず、Sumai Entryの概要について、簡単に教えていただけますでしょうか?」

Sumai Entryは、内見予約受付・入居申込受付・審査の手続きをペーパーレス化するWebシステムです。

入居申込者はスマホから分かりやすい画面にアクセスして申込を進めることができ、何度も紙に記入する面倒から解放されます。

管理会社様は項目の設定などにより審査に必要な情報を取得することが可能です。

また、賃貸仲介会社様・管理会社様間で入居申込に関する確認のやり取りをすることができるため、電話の削減にもつながります。

内見予約機能もついており、内見予約をオンライン上で簡単に手続きを完結させることで、さらなる働き方改革・業務効率化、および新たな売上機会の創出に貢献することができるサービスです。

Q2.「次にSumai Entryをスタートしたきっかけ・経緯を教えていただけますか?」

もともと弊社では、不動産会社様向けの業務支援システムを以前から提供していました。

その中で、管理会社様と仲介会社様の間でのやりとりに非常に手間がかかっているということを強く感じ、不動産業界としても手続きのオンライン化・DX促進の風潮が色濃くなってきたため、課題解決方法のひとつとしてサービスを構築しました。

不動産会社間の対応だけでなく、その先のエンド顧客や保証会社/保険会社などの関係者まで含めて、トータルでのデジタル化を図る大きな転換のポイントになると思っています。

Q3.「ここからは具体的な質問に入っていきたいと思います。競合サービスと比較した際のSumai Entryの強み・優位性を教えてください。」

なんといっても、Web内見や申込の単体のサービスではなく、賃貸管理システムやリーシング用業務支援システム(ポータルサイトやHPへの一括物件掲載や営業支援などのシステム)と同じデータを使った、一元管理ができるという点ですね。

詳しい内容はまた後程ご説明させていただくとして、ここではもう1点、不動産業界特化型のサービスを長年提供してきたからこその、顧客基盤についてお伝えさせてください。

弊社は2000年の創業ですが、長きに渡って不動産会社様向けのサービスを提供するなかでノウハウも溜めつつ、有料サービスは4,300店舗以上、業者間サイトの利用アカウント数は86,000件以上と多くの不動産会社様にご利用いただいています。

Sumai Entryは複数の不動産会社様の間で利用するサービスなので、業界全体に広く浸透しないと使い勝手が悪くなってしまいます。

その点、弊社の顧客基盤をベースとして加速度的に広まっていきやすい点は、Sumai Entryの優位性ではないでしょうか。

Q4.「基幹システムと直結できる唯一のWeb内見予約・入居申込サービスとしています。基幹システムと直結とは具体的にどのような意味ですか?またどのようなメリットがあるのかも教えてください。」

多くの不動産会社様が、賃貸管理システムやリーシング用業務支援システムのどちらか、あるいは両方を導入されています。

これらを「基幹システム」と今回は呼んでいるのですが、この2つのシステムがそれぞれ別のデータベースをもつシステムであることが非常に多いです。

また、Web内見予約・申込サービスのように、最近だと色々な不動産業界向けITサービスが登場してきましたが、そういったものも個別に導入していくと、「気が付いたら3つも4つもシステムを使っていて、それぞれで同じような入力や更新作業が発生して困っている」というお話を、不動産会社様からよく伺います。

弊社のサービスの場合、まず賃貸管理システムとリーシング用業務支援システムがひとつになっているので(切り離すことも出来ますが)、ひとつの物件情報や顧客情報を社内のどの部署の方でも閲覧・活用できるようになっています。

誰かが1回情報を入力すれば、その物件や顧客の情報を空室募集の段階から契約・入居後、さらに退去して再募集するまでずっと使い回せる、「今この物件がどういう状態なのか?」が誰でも即座に分かるようになる、というイメージですね。

Sumai Entryは、弊社の基幹システムと同じ物件情報を利用しているため、もともと管理会社様が日々利用している物件情報をそのまま空室情報として公開し、内見予約や申込を受け付けることができます。

新しい領域をデジタル化するのに、物件情報を管理する場所を増やさずに業務にスっと組み込めるということですね。

利用を開始する管理会社様にとっては、物件情報管理の手間や更新もれによるトラブル発生リスクを抑えて利用できる点がメリットです。

そのほか、申込が入ったら即時・自動でポータルサイトの広告の掲載を落とすようにしたり、申込者様の情報を賃貸管理機能へ連携させて賃貸借契約情報の作成をスムーズにしたりするなど、基幹システムと「直結」だからこそできる業務の効率化がありますね。

Q5.「物件の最新情報を内見予約システムと連携させることで、情報にラグがあることで無駄となってしまう時間やコストを削減できますか?」

はい!

先ほどの話の続きになりますが、複数のシステムをバラバラに使うことで情報にラグができてしまうんですよね。

例えば、「本当はもう申込が入っているのにそう表示されていなかった」「掲載が残りっぱなしになっていた」、逆に「早く載せたいのにまだ載らない」「部屋止めがされてなく番手で揉めた」など、情報反映が遅れることによって発生する対応コストやトラブルが、管理会社様にも仲介会社様にも日常的に発生しているのではないでしょうか。

不動産業界では今までそういった状況が当たり前でもあり、「最終的には電話で確認」だったので、あまり気にされてこなかった点かと思うのですが、だんだんとWeb上で対応が完結するようになってきた今、より一層「リアルタイムで正しい情報が反映している」ということの必要性が高まっていると思います。

エンド顧客からすると、レストランや航空券の予約などで「リアルタイムの正しい情報が載っている」は当たり前なので、エンド顧客も巻き込んでのDXが進んでいくにつれ、不動産業界も同様であることが求められていくのではないかと考えています。

ひとつのシステムでラグなしにデータ反映がされていることで、そういった点も含めたDX促進はもちろん、日常業務の中での対応時間・コスト削減には大きく貢献することが可能です。

Q6.「今まで電話やFaxで対応していた業務の多くがWebで完結できますか?導入企業から特に好評の機能を教えてください。」

業界全体への浸透具合や慣れの問題もあると思いますが、かなり多くの業務がWeb完結できると思いますね。

Sumai Entryに関して言えば、仲介会社様と管理会社様の間でチャット形式でやりとりできるのですが、気づきやすいようにメール通知があったり、定型文登録ができるなど、電話に変わるスムーズな対応に役立てていただいています。

チャットの未読既読が分かるようになっているのも好評ですね。

入居申込時に必要な本人確認資料なども、申込者様に直接スマホからアップしてもらったり、追加で必要なものがあってもチャット内で添付してやりとりできるので、FAXやメールの出番はだいぶ減っています。

内見予約でも申込受付でも、管理会社様側で確認したい事項をあらかじめカスタマイズして設定することで、申込者様や仲介会社様に回答いただけるようになっているので、「やりとりの回数を減らせている」とうれしいお声をいただいていますね。

Q7.「デジタルが苦手な社員でも直感的に使えるインターフェースでしょうか?またもし使い方が分からなければサポートはしてもらえますか?」

はい、問題なくお使いいただけると思います!

使い始めのころは操作で躓くこともあるかもしれませんが、サポートサイトにそれぞれの機能ごとの使い方を載せたり、動画マニュアルを載せたりすることで不明点を解消できるようにしました。

Sumai Entry利用にあたり、サービスを運用する側の管理会社様については、個別の訪問またはWeb会議でのサポート、オンライン操作説明会も行っております。

また、サービスを利用される仲介会社様にもサポートサイトに専用コンテンツを用意し、お問い合わせフォームでご質問いただける箇所もあるので、ぜひご活用いただきたいですね。

さらに分かりやすくなるよう、画面上での操作ガイドの整備も準備中です。

Q8.「契約から使用できるまでどれくらい時間がかかりますか?目安を教えてください。」

管理会社様にご利用いただく場合、ご契約いただいて1週間程度あればアカウント発行や初期設定などを完了させられます。

あとは空室情報を登録いただくのにどのぐらい時間がかかるかですが、物件の登録時間を除けば、設定完了後すぐに使用可能です。

申込受付機能をご利用いただく場合は、保証会社様との連携の調整がありますので、契約開始前から調整可能ですが、2~3週間見ていただくと良いと思います。

Q9.「株式会社いい生活としての、将来的なビジョン・ゴールがあれば教えてください。」

いい生活のビジョンは、「不動産に関するあらゆる情報が集約される、不動産市場になくてはならない情報インフラになる」です。

今提供しているサービスだけでなく、さらに広い範囲で不動産市場全体をより良くしていくような仕組みづくりを行っていきたいと思っています。

まだまだ情報の格差や非効率性によって、本来実現されるべき透明性の高い、スムーズな取引がされていない状態が残っているため、サービスを利用する皆様に寄り添いながら、常に変化していく世の流れの1歩先へ進んでいけるようなサービスを展開していきます。

Q10.「最後にインタビュー記事の読者に向けて、一言お願いします!」

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

クラウドサービスの強みを活かして、皆様からのご意見をどんどんサービスにも反映させていきたいと思っておりますので、「こんなことが出来るか相談したい!」ということがありましたら、ぜひお気軽にご連絡ください!

株式会社いい生活の会社情報

会社名 株式会社いい生活
所在地 東京都港区南麻布5丁目2番32号 興和広尾ビル3F
代表取締役社長 前野 善一

最後に

今回は、「Sumai Entry」を提供している株式会社いい生活様のインタビュー記事を紹介しました。

基幹システムに直結で、ひとつのデータベースをすべてのサービスで共有できることの恩恵がとてもよく分かりました。

この優位性やこれまでに培ったノウハウを生かして、Sumai Entryが多くの支持を得ていくことは間違いないでしょう。

今回の記事で興味を持たれた方は、ぜひ下記のリンクからSumai Entryの公式サイトをチェックしてみてください。

株式会社いい生活様、今回はお忙しい中インタビューをお受けいただき、ありがとうございました!