今回不動産テックラボでインタビューをさせていただいたのは、AIの力で収益性の高い投資物件を見つけ出す「propCAST」を運営している株式会社Propre Japan様です。

売り物件の適正価格を算出するため、情報をさまざまな切り口で整理して独自のデータベースを構築しながら、誤差を極小化するための工夫も行っています。

不動産投資に興味を持つすべての方に、ぜひチェックしていただきたいインタビューです。

AIの力で収益性の高い投資物件を見つけ出す「propCAST」の公式サイトはこちら⇒

株式会社Propre Japan様へのインタビュー内容を紹介します

それでは早速、「株式会社Propre Japan様」へのインタビュー内容を紹介していきましょう。

Q1.「今回はインタビューのお時間をいただきありがとうございます。まず最初に、propCASTの概要について簡単に教えていただけますか?」

売値と適正価格を比較することにより、お買い得と思われる物件をリアルタイムにお届けするのがpropCASTです。

日々売り物件の情報を自動的に収集し、それら全ての物件に対して弊社独自の適正価格を算出しています。

Q2. 「propCASTは具体的にどういったユーザー・企業に使ってもらいたいと考えていますでしょうか?」

不動産投資家や買取再販業者様など、不動産投資に関心を寄せる方に対して幅広く提供していきたいと思っています。

お客様から物件抽出の絞り込み条件をいただければ、その条件に合致するお買い得物件をお伝えしてまいります。

Q3. 「propCASTは、物件の適正価格をAIが算出するとありますが、具体的にどういった情報をソースに学習されているのでしょうか?」

弊社では、日々収集し蓄積している不動産の公開情報を様々な切り口で整理し、不動産データベースを構築しています。

このデータベースに格納された膨大なデータに基づいて適正価格を算出しております。

Q4.「propCASTは売り物件として公開中の区分所有マンションの情報をリアルタイムで知れるとのことですが、具体的にどの範囲までの売り物件情報を把握されているのでしょうか?」

まずは東京23区からサービスをスタートしています。

対象物件数は日々増減しますが、おおよそ1週間で2,000件程度の物件をレビューしています。

Q5.「propCASTのAIによる物件の適正価格判断は、どの程度の精度があるのでしょうか?本来の適正価格との乖離が出てしまうケースなどはないのでしょうか?」

一定のアルゴリズムに基づく価格査定を行っているために、特殊な事例(著しくスペックの高いマンション)については査定結果にブレが生じる場合があります。

これらのブレを極小化するために、参照する類似物件を増やすなどの工夫をしております。

また、統計的な手法を用いて査定結果の異常値を検知する仕組を備えております。

これらの結果、誤差率は概ね5%以内に収まっています。

Q6. 「propCASTを導入する上において、気を付けるべき点や逆にこの部分はこれから強化していきたいといったウィークポイントなどはありますでしょうか?」

適正価格算出のためのサンプル物件数が少ないと、適正価格と取引価格の間でどうしても誤差が生じてしまいます。

こういった状況を回避するため、サンプル物件数が少ない場合は独自のロジックにて類似物件を増やしていく取組みをしております。

Q7. 「propREPORT、propCASTと、いずれも不動産に関するデータ分析ツールかと思いますが、今後はどういった商品やサービスを展開されていく予定でしょうか?」

今後は、売買の適正価格に留まらず賃料の査定に関連するサービスをリリースしていく予定です。

最短で入居者を見つけるための家賃設定、家賃アップのための効果的なリノベーション等、弊社のビッグデータを活用しつつユーザーの皆様の視点も取り込めるよう、お客様自身が簡単な操作で作成できるコンセプトで、ワークシートの形のサービスを展開していきたいと思っています。

Q8. 「御社サービスも含めた不動産テック系のサービスや商品に対して、まだまだ懐疑的に考えている既存の不動産事業者様も多いと思います。今後、不動産テックが浸透していく上において重要なポイントなどはどこにあるとお考えでしょうか?」

弊社は、不動産テック寄りのビッグデータ・マネジメント・サービスを提供する立場だと考えております。

お客様が持つ過去の実績やノウハウを掘り起こして整備、データとデータを結び付け、ユニークなデータベースを構築することで、これまでの軌跡が可視化されます。

これにより、効率的なビジネスフロー(強み)や非効率な部分(弱み)を見つけ出し、全く新しい事業戦略を生み出すことが可能になります。

「お客様の黒子に徹してお客様と共存共栄できること」が、既存プレイヤー様からの評価が得られていくのではないかと考えています。

Q9.「改めて、株式会社Propre Japan様の将来的なビジョン・ゴールがあれば教えてください。」

Propre groupは世界17ヵ国の不動産データを取り扱っております。

不動産プレイヤーの皆様が気軽にデータを入手、分析し、ご自身の事業に活用できるような環境を創出していきたいと考えております。

バラバラに点在する不動産情報を集約し、欲しい情報をリアルタイムでパッと手にすることができるような仕組みを構築してまいります。

Q10.「最後にインタビュー記事の読者に向けて、一言お願いします!」

定量的なデータを、いかにして実際にビジネスの現場で「使える」ツールにしていくかを日々考えています。

データを構成する各項目の組合せで様々なアングルでの基礎分析が可能ですので、「こんなデータってないの?」「こういったレポートは作れないの?」など、お気軽にお問い合わせいただけると幸いです。

今後も、データベースが皆様のビジネスの武器のひとつになるような活動を進めて参ります。

株式会社Propre Japanの会社情報

会社名 株式会社Propre Japan
所在地 東京都港区芝3-15-14 ヒキタカ芝公園ビル4F
代表取締役社長 小野 由紀人
公式サイトURL https://propre-japan.com/

最後に

「propCAST」を提供している株式会社Propre Japan様のインタビュー記事を紹介しました。

データをただ収集するだけでなく、誤差率を下げるためのロジックを追加したり、ニーズに合わせた分析を行ったりと、データを生かしていく姿勢が印象的でした。

今後も、不動産データがさらに身近になるようなサービスを提供してくれるのではないでしょうか。

今回の記事で興味を持たれた方は、ぜひ下記のリンクからpropCASTの公式サイトをチェックしてみてください。

propCASTの公式サイトはこちら⇒

株式会社Propre Japan様、今回はお忙しい中インタビューをお受けいただき、ありがとうございました!

前回のインタビューはこちら⇒不動産の適正価格を評価する「propREPORT(プロップレポート)」が持つ武器とは?【株式会社Propre Japan様】